「おじちゃん、元気にしてる?」「おばちゃん、いつもありがとね」──。いまでも地元・祖師谷を度々訪れては、商店街の“仲間たち”に声をかけてまわるという木梨憲武(61才)。1月26日に発売された初の本格的自伝『みなさんのおかげです 木梨憲武伝』にも、この商店街での日々が描かれており、当時の街の様子が偲ばれる。
「子供の頃から好物だったカレーうどんやコロッケなんかが変わらず食べられるから、つい足が向くんだよ」
と、“地元愛”を語る。一方、店主たちも、
「有名になっても、小さい頃とまったく変わらない」
と、口を揃える。ノリさんの父親と同年代だという精肉店『祖師谷 鈴木』の店主・小谷野安男さんは、
「小学生の頃、商店街主催のボウリング大会で、大人顔負けの球を投げていたよ。運動神経がよかったねえ」
などと目を細める。木梨憲武を育んだ街は、“春のような”温もりに溢れていた。両親の店「木梨サイクル」をはじめ、いまもよく訪れる店を紹介してもらいました。
●『さか本 そば店』1961(昭和36)年創業、手打ちそばの名店!
北海道産のそば粉を使って手打ちした平打ち麺が自慢。ノリさんは中学時代から通っていたといい、いまも週末になると行列ができるほどの人気店だ。「そば以外にもメニューがたくさんあって、いつもどれにするか迷っちゃうんだよね」とノリさん。とはいえ結局は、かつ丼かカレーうどんを食べることがほとんどなのだとか。昼から酒が飲めるよう肴も充実している。
住所:東京都世田谷区祖師谷3-36-31
営業時間:11時30分〜14時、17〜20時(土日祝は11時30分〜20時 そばが売り切れ次第閉店)
定休日:第2・4木曜、毎週金曜
●『蕎亭 仙味洞』そばはもちろん、手打ちのうどんがまた絶品
「木梨サイクル」のある祖師谷のウルトラマン商店街からは少し離れるが、この辺りに来ると足を延ばしてでも立ち寄るというのが、1980(昭和55)年創業の手打ちそば店。「コシのあるそばはもちろん、温かいうどんも上品なつゆに絡んでこれまた美味」とノリさん。生のそばやうどんは、収録時の差し入れや友人への手土産にもしているという。
住所:東京都世田谷区千歳台3-9-5
営業時間:11〜14時30分、17〜20時
定休日:水曜
●『木梨サイクル&なごみ堂』ノリさんファンにとっての“聖地”!
1階は自転車店で、オーナーはノリさんの父・木梨作三さん。自転車の販売だけでなく、修理なども請け負っている。「ドラマの撮影で使っている自転車も木梨サイクルのもの」とノリさん。2階はショップで、グッズやカジュアルウエアなどが購入できる。ランダムで、ノリさんのサイン付きグッズが店に並ぶことも。店内は昭和レトロなグッズで彩られ、つい長居したくなる。
住所:東京都世田谷区祖師谷1-37-8
営業時間:10〜19時
定休日:火曜(なごみ堂は水曜も)