NHK大河ドラマ『光る君へ』をはじめ、多くのドラマで存在感を放つ芸人たち。その活躍ぶりについて、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが分析する。
若手の皆さんに対し明石家さんまサンが「演技ができる」と指摘
「平安貴族感、すごい」
「めっちゃハマってる」
などとSNSで大絶賛されているのがNHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原斉信を演じている、お笑いコンビ「はんにゃ.」の金田哲サン(37才)です。
1月23日までに金田サンが自身のInstagramに《皆様、初めまして。平安貴族の(藤原)F4です》と綴り、道長役の柄本佑サン(37才)、公任役の町田啓太サン(33才)、行成役の渡辺大知サン(33才)とイマドキのファッションでの4ショット写真を披露した際にも、SNSでは「待って、ダントツでかっこいい」とのリアクションが。まぁ、いろいろお好みはあるでしょうが、確かにこのまま4人でドラマ『花より男子』(TBS系)のF4を演じたとしても違和感がないどころか、金田サンは中心メンバーにさえ見えます。
SNSの中には、「金田サンをキャスティングした人、すごい」との声もあるのですが、徳川家康ゆかりの愛知県出身で“歴ボーイ”としても知られている金田サンは、芸歴1年目から大河ドラマ出演を目標に揚げていらしたんですよね。
さらに俳優歴を遡ると、2017年には戦国時代が舞台だった黒島結菜サン(26才)主演のドラマ『アシガール』(NHK)に、2021年公開の映画では岡田准一クン(43才)主演の『燃えよ剣』にもメインキャスト、藤堂平助役で出演しているのです。同作で時代劇と金田サンのよき相性や適性ぶりを覚えていらしたファンの皆さんが『光る君へ』を見て“確信”したというワケ。昨年3月、同作への出演決定をサプライズで知らされた金田サンは自身のYouTubeで、「M-1とかキングオブコントとかの決勝いった人の気持ち」と長年担当されているマネジャーさんや相方の川島章良サン(42才)と共に喜びを分かちあっていらしたものです。
もう1人、『光る君へ』での演技と存在感がSNSで話題になっているのが「ロバート」の秋山竜次サン(45才)です。黒光りしているお顔はツッコミどころですが(苦笑)、1月28日放送の第4回の登場シーンでは、もうそういうものとして受け入れさせていただきました。そこだけ切り取れば豪華な「クリエイターズ・ファイル」にも見えてしまうのは秋山サンがいかに多才であるかという証拠ですよね。
多才といえば、芸人であり漫画家でもあるカラテカ矢部太郎サン(46才)も、まひろ(吉高由里子サン・35才)の従者・乙丸として、これ以上ないハマり役で出演されています。