「4月10日は東京ドーム」「5月29日、30日に京セラドーム」。これはスポーツイベントの日程ではない。旧ジャニーズ事務所のタレントの受け皿となる新会社「STARTO ENTERTAINMENT」(以下、スタート社)の“お披露目イベント”の日程だ。ある芸能関係者が明かす。
「旧ジャニーズ事務所は毎年大晦日、東京ドームにて所属タレント総出のカウントダウンコンサート(カウコン)を行っていましたが、昨年は開催されず、ファンの落胆は大きかった。各グループやタレントの個別のライブはあるにせよ、グループの垣根を越えて、ステージに一堂に揃う機会は滅多にありません。
この春に予定されているイベントは、従来のカウコンのような華やかで、大規模なものになりそうです。しかも、東西のドームでの3デイズ公演となれば、大きな話題になるでしょう」
昨年10月の会社設立以来、ようやく表舞台で動き出すスタート社。ただし、タレントとの契約など、課題は多かった。
「従来通りの、仕事探しからギャラの交渉まで一手に引き受けるマネジメント制と、タレントの裁量が大きいエージェント制の“ハイブリッド体制”を敷いていますが、特にエージェント制は日本では馴染みが薄く、タレントへの説明には相当な時間をかけたようです。その結果、彼らとも信頼関係ができ、おおよそ契約の目処が立った。退所者がこれ以上続出するような事態にはならないと聞いています」(別の芸能関係者)
スタート社にイベント開催の有無や、タレントとの契約状況について問い合わせると、「現段階で公表できるイベントはありません。契約に関する質問にはお答えしかねます」と回答した。実際、肝心のイベントの中身についてはこれから決まっていくという。
「基本構成はライブになるようです。3日間ともデビュー組が何組か出演し、カウコンのようにステージを盛り上げることになるでしょう。出演するグループは、これから決まるようです」(前出・芸能関係者)
晴れの舞台のプロデューサーとして名前が挙がっているのが、あの人だ。
「嵐の松本潤さんです。嵐だけでなく多くの後輩のステージで演出の経験が豊富で、作品を突き詰める粘り強さ、新技術も駆使する手腕が高く評価されています。2021年に事務所一丸となって開催した“ジャニフェス”の総合演出も手掛けました。
昨年のNHK大河ドラマ『どうする家康』以降、ほとんど表に出ていなかったのは、この極秘イベントを進めるために動いていたから、とみられています。懇意にする振り付け担当者と連絡を取り合い、演出の中身を練っているそうです」(前出・芸能関係者)
昨年、二宮和也(40才)が退所し、大野智(43才)の活動休止が続く中、このイベントで“嵐再集結”なるか、という点もファンとしては気になるところだ。
「嵐ファンにとって、東京ドームは聖地の1つですからね。ただ、今回のイベントは、あくまでも新体制のためのもの。ここで嵐が勢揃いすると本来の目的がかすむし、松本さんはそういうものを嫌います。ただ、嵐のメンバーがなんらかの形でかかわることは充分に考えられます」(前出・別の芸能関係者)
彼らの“リスタート”が間もなく始まる。
※女性セブン2024年3月14日号