1986年の“昭和の時代”に生きる中学教師が、2024年の“令和の時代”にタイムスリップするTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』。令和では“不適切”とされる昭和の表現が多く登場することでも話題のこのドラマで、特に注目を集めているのが、主人公・小川市郎(阿部サダヲの一人娘で、1986年に生きる高校生・小川純子を演じている河合優実(かわい・ゆうみ)だ。
聖子ちゃんカットにロングスカートという、昭和のスケバンスタイルで登場した純子。乱暴な言葉で激しく反抗しつつも、父親思いの一面を見せるほか、令和からタイムスリップしてきた中学生・キヨシ(坂元愛登)を誘惑するなど小悪魔な姿も印象的なキャラクターだ。
2月23日放送の第5話では、女子大生になって爽やか服装に変わったかと思えば、ディスコに通うようになり“ワンレンボディコン”姿に変身。さらに、母親となり落ち着いた姿も見せた。まさに、純子を通して昭和から平成にかけての若い女性のファッションの変遷をたどるかのようだ。
そんな純子を演じる河合は、東京都出身の23才。2019年から俳優としての活動をスタート。2021年公開の『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』という2本の映画での好演が高く評価され、数多くの映画賞を受賞している。
「河合さんは、地上波ドラマや大きく宣伝するようなメジャーな映画への出演が少ないので、世間的にはそこまで知名度が高いわけではないのですが、2022年あたりから屈指の実力派若手俳優としてかなり注目されています。
今回の『不適切にもほどがある!』への出演は、まさに“満を持しての地上波ドラマでの大きな役”という感じですよ。そして、純子役も相当に話題ですし、演技も本当に素晴らしいと大好評です。これをきっかけに、一気に知名度をあげて、今後もどんどんたくさんの作品に出演していくこととなるでしょうね」(テレビ局関係者・以下同)
4月期には、テレビ東京系ドラマ『RoOT / ルート』にも出演。深夜枠のドラマではあるが、河合にとっては地上波の連続ドラマ初主演となる。
「『RoOT / ルート』は、人気アニメ『オッドタクシー』の新プロジェクトです。『オッドタクシー』はたくさんの伏線が散りばめられた群像劇として評価も高く、熱狂的なファンも多い作品です。その新プロジェクトのドラマ版となれば、間違いなく話題作になるはず。河合さんにとっては、重要な作品になるでしょうね」