オープン戦が始まり、開幕まで約1か月となった。悲願の連覇を目指す岡田彰布監督(66)だが、本音トークが話題をさらった昨年とは少し違って、今季は内に秘めた思いがあるようだ。
「裏表がない人ですが、本音は違うと思います」
阪神OB評論家のA氏は、岡田監督の巨人に対するコメントについて、そう評した。
岡田監督は「今年のライバルは巨人」と公言。「去年、(阪神は巨人に)勝ちすぎですよ。こんな力の差はない」(キャンプイン直前のMBSテレビ)などと、阿部慎之助・新監督(44)率いる巨人への警戒感を示してきた。
だが、A氏はこう語る。
「今年の開幕カード(3月29~31日)は東京ドームでの伝統の一戦。あくまで、選手に対して“タイガースにいる限りは『黄金カード』の巨人戦に向けてモチベーションを高めてほしい”ということなんやろね」
「原監督を意識していた」
阿部新監督の手腕に注目が集まるが、「岡田監督は同世代の原辰徳・前監督(65)を警戒していた。リーグ唯一の新監督で、どういう野球をするか分からないのは阿部だけだが、それほど意識していない」(A氏)という。
巨人はメジャー178本塁打の助っ人オドーア(30)を獲得。2月16日にキャンプ地・沖縄に合流すると、19日には初の屋外フリー打撃で4本の柵越えを披露した。
岡田監督は前述のMBSテレビで「一番気になるのは外国人やろ。最近、メジャーでホームラン何百本も打ってるのって来てないやんか」と発言していたが、実はそれよりも“痛い”と感じている巨人の補強があったという。A氏が明かす。
「阪神を自由契約になったカイル・ケラー(30)と、現役ドラフトで移籍した馬場皐輔(28)のリリーフ2枚。この補強に関してはちょっと痛いと思っているようです。
ケラーは昨季途中に家庭の事情で米国に戻り、そのまま自由契約になったが、岡田監督は“そんなに悪くなかった”として、ストッパーも任せられると期待していた」