ドジャース・大谷翔平投手(29)による突然の結婚発表は、日本だけでなく現地時間で深夜を迎えていた米国でも大騒動となった。各メディアは一斉にその動きを伝え、翌日の大谷の会見にも取材が殺到することとなった。だが、今回の結婚に驚いたのは日米だけではなかったようだ。同じアジア圏で野球が盛んな台湾では、日本に負けず劣らず大々的に報じられていたという。中国ジャーナリストの西谷格氏が言う。
「プロリーグがあるなど野球が国民的人気スポーツである台湾では、大谷選手はメジャーリーグのスーパースターとして知名度も人気も非常に高いです。今回も現地の大手メディア『自由時報』が『大谷翔平が結婚宣言!“人生設計シート”に再脚光』、『FTNN新聞網』が『国際失恋日? 大谷翔平が入籍宣言』など国内のスターが結婚した際と比較しても遜色ない大々的な報道がなされていました」
微博での反応は……
そんななか台湾と“緊張関係”にある大国・中国の反応はどうか。西谷氏が続ける。
「中国のほうでは台湾ほどは盛り上がっていないようです。台湾とは違って、大手メディアの報道はあまり見られませんでした。中国版のX(旧Twitter)と言われている微博(ウェイボー)上では一般人による書き込みがいくつか見られましたが、海外で盛り上がっているよく知らない人の話という感じでした。
ただ、自国の国民的英雄とイメージを重ねている人もいるようで、『彼は日本の姚明(ヤオ・ミン。バスケットボールの元NBA選手で『歩く万里の長城』と呼ばれた)だよ。個人の影響力としては、姚明以上かもしれない。プロ野球界の第一人者であり、歴史的な人物と言える』と書き込む投稿などはありました」
距離は近くとも文化的に違いのある中国と台湾。今回の大谷翔平の結婚報道をとって見てもやや温度差があったようだ。