ドジャース・大谷翔平(29)の電撃的な結婚発表に世界が涌いている。SNSでの発表のみならず、日本時間の3月1日には囲み会見に応じた大谷の振る舞いについては、意外な面からも女性たちの心を掴んだようだ。全国紙で主にジェンダー問題について取材してきた女性記者はこう語る。
「祝福ムードを壊したくないということもあって見逃されていますが、囲み会見の日本の記者の質問は“不適切”なのもありました。一昔前の『プロ野球選手の妻』への固定観念が滲み出たような、いかにも大谷選手ほどの人と結婚するのだからと『内助の功』を求めるような質問が見受けられましたが、大谷選手の回答はそれを上回る完璧さで、フェミニストたちからも賞賛する声があがっています」
SNSなどで特に女性から感激する意見が述べられているのが「子ども」に関する大谷の回答だった。
記者から日本語で「別のインタビューでは将来的な子どもの話などが出ていたが、将来的にはそういう希望とかイメージしていたのか」と聞かれた大谷は、「もちろんそうなればいいですけど」と前置きしつつ、「自分以外のことは言うと叶わないような気がするのであんまり言いたくないって感じですかね」と語ったのだ。
自身をフェミニストと自認する前出の記者がこう語る。
「昭和や平成の著名人の結婚会見では必ず子どもについて『何人欲しいか』などと不躾に聞かれたもので、「最低○人は欲しい』『野球チームが作れるくらいは』などとリップサービスも定番でした。それが平成後期では“授かり婚”“できちゃった婚”か否かまで確認されるようになり、先んじて『妊娠はしていません』と結婚発表で言及するようになっていました。
ですが、今は性別に関係なくそれぞれに様々な事情や背景があり、子どもを産む・産まないの意思決定が尊重されるようになった多様性の時代です。こうした結婚会見で大谷選手が自ら語ろうとしたわけでもないのに子どもを希望するかという質問が出たことに違和感を覚えましたが、大谷選手の回答はプレッシャーを受けるであろう妻への配慮も感じられる素敵な回答でした」
世間の関心事がゆえに、限られた時間の結婚会見で記者たちが大谷自身に迫れるような言葉をなんとか聞き出そうと努力していたのだろうが、「子ども」以外にも女性たちをザワつかせるような質問はあったという。たとえば、「料理」についてだ。前出の記者が続ける。