──セルフプロデュースと聞いたときに、最初はそれぞれのソロ曲が入るのかなと思ったのですが、違うんですよね。ソロ曲を自分でプロデュースする…というのはあり得そうな企画ですが、まさかグループの曲を、メンバーが1曲ずつプロデュースするというのは前代未聞で本当に驚きました。
宇井優良梨「最初は自分以外のメンバーがつくった曲を、ちゃんと歌えるのかなって不安もあったんです」
金谷「今回のアルバムは新曲の数が多くて、短いスパンの中でレコーディングやダンスの振り入れ、ミュージックビデオの撮影をしているんです。だから正直、セルフプロデュース曲に関しては、メンバー1人1人に、どんな思いでその曲をつくったのかをレコーディングの前に聞く時間は持てなかったんですよね」
宇井「そうなんです。でも、歌詞を読んだり音源を聞いていくうちに、こんなにもメンバーのキャラが出るんだなって思って。歌詞を見ながら、あぁ、こういうこと言ってそう!と思ったり、この歌詞を書いている姿が想像つくなと思ったり。自分が感じた気持ちを曲とリンクさせながら、レコーディングに臨みました」
金谷「私も音源を聞いて歌詞を見ながら、このワードはこういう経験から書いたのかなと想像したり、こういう思いでつくったのかな…というのを汲み取って歌いました。レコーディングブースに入って歌うまでは、自分と向き合おうという気持ちで、自分に対して集中して臨もうとしていたんです。でも、レコーディングをしながら、音楽が7人の思いを教えてくれた感じがして、最終的には自然と思いがこもったな…と」
宇井「1曲1曲が個性豊かで、どの曲もメンバーっぽい曲だな…と思います。短期間でいろんなジャンルのふり幅がある楽曲と触れ合えて、純粋にすごく楽しい気持ちで制作させていただきました」
西本「3作目のアルバムにして、初めて自発的というか、“自分の曲”“自分たちのアルバム”ということをいままでよりも深いところで認識できた作品になったなと思います。
正直、これまでは(楽曲を)“与えられたもの”という感覚がどうしてもあったので…」