看板アナとして10年間務めた“夜の顔”を譲ることとなった。テレビ東京は、今春の番組改編より経済番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』のリニューアルを発表。メインMCの大江麻理子アナ(45)は金曜日だけの出演となり、月曜から木曜までのメインMCは同局の相内優香アナ(36)に引き継がれることになった。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が言う。
「大江アナは『モヤモヤさまぁ~ず2』で全国区の人気アナとなりましたが、ニューヨーク支局に赴任するなど独自のキャリアを歩んできた。2014年に『WBS』のメインキャスターに就任。アナウンサーではなく報道局所属の『キャスター』という珍しいポジションです。今回の人事は世代交代の意味合いが強いと思いますが、今後は報道番組を“作る側”に回るのではないでしょうか」
メインMC「10年目」という節目の年にキャリアの転換期を迎えたが、私生活でも結婚10年目を迎えた。「WBS」出演から半年後の2014年9月にマネックスグループの創業者・松本大会長(60)と結婚を発表。経済界を驚かすビッグカップルとなった。『経済界』編集局長の関慎夫氏が語る。
「今でこそ経営者とアナウンサーの結婚は珍しくないですが、当時はスポーツ選手のイメージが強かったので非常に驚きました。今思えば草分け的存在と言えるかもしれませんね」
松本氏の興味は「ゲノム事業に」
そんな2人だが、現在の“令和バブル”の恩恵で懐事情はホクホクのようだ。
「松本氏は同社の株を自身の資産管理会社と合わせて約9%保有していますが、現在その評価額は約220億円になります。この半年でおよそ倍に膨れ上がりました。やはり新NISAの開始で株取引が活発化した影響です。ネット証券の世界は競争が激しく、SBI証券や楽天証券などとの顧客獲得競争は続きます。マネックスグループもNTTと資本業務提携するなど動きを見せており、その連携による波及効果が出てくれば株価は今後も上昇する可能性が高い。
ただ、松本氏自身の興味関心はすでに別のところに移ってるように見えます。彼は今後、可能性のある分野に先陣を切って入っていく経営者。今は一生懸命、ゲノム事業に取り組んでいて、最近も新事業について発表していた。今後はその分野が同社の伸びしろになっていくかもしれません」(同前)
夫婦ともに成長を続けそうだ。
※週刊ポスト2024年3月22日号