将棋界の8大タイトルを独占中の藤井聡太八冠(21才)が、目下挑んでいるのは、タイトルの「防衛」だ。3月3日に「棋王戦」五番勝負の第3局が行われ、2勝目(1引き分け)を挙げて初防衛に王手をかけた。だが、真剣勝負の場を離れれば、どこにでもいる21才の若者そのもの。2月23日放送の『徹子の部屋 49年目突入スペシャル』に出演した姿は、王者らしからぬものだった。
「藤井さんは今回がトーク番組初出演でした。登場こそ普段通りの落ち着いた様子でしたが、独特の間合いで飛んでくる黒柳さんの“鋭い”質問に、タジタジに。黒柳さんは将棋を指す姿勢が“素敵”と藤井さんをベタぼめしたあとで突然、“将棋盤はなぜ、縦と横が9マスなんですか?”と切り出した。これにはさすがの藤井さんも“うーん”と唸って、“それはすごく難しい質問ですね”と返すのが精いっぱいでした。何百年も前に決まった“ルール”なので、藤井さんですら疑問に思わずここまできたのかもしれません」(テレビ局関係者)
以降も、黒柳は鉄道好きの藤井に“これまで電車で行った場所で、思い出深いところは?”と質問すると、“そうですね……”と答えようとする藤井に、「大変でしたら、思い出さなくてもいいです」と早々に時間切れを宣告。藤井が慌てて「長野県と山梨県を走るJR小海線」と答えた場面もあった。
そもそも藤井が同番組に出演したきっかけは、昨年12月に2人が出席した「野間出版文化賞」の授賞式で顔を合わせたことだった。
「黒柳さんはこの日の挨拶で、初対面の藤井さんに“番組においでいただけたら、そのときにいろいろうかがってみたい”と壇上で招待しました。藤井さんは苦笑いしていましたが、大御所からのオファーということもあり快諾したようです。ところが、どうも藤井さんは『徹子の部屋』がどんな番組なのか理解しないまま収録に臨んだようなのです」(将棋関係者)