作詞、作曲を手掛けた『あなたに逢いたくて』が大ヒット
デビュー4年目からアルバムで作詞を手掛けていた聖子は、神田正輝との結婚で休業していた1986年、同じ所属事務所の岡田有希子に『くちびるNetwork』で詞を提供。オリコン1位に輝いた。自身のシングルでは、1988年に『旅立ちはフリージア』で初めて作詞をして、オリコン連続1位記録を24に伸ばしている。翌年、事務所『サンミュージック』から独立。1990年代はほぼ毎作シングルの作詞を担当し、1992年の『きっと、また逢える…』では小倉良氏とともに作曲にも名を連ねてオリコン最高4位、32.3万枚とヒットさせた。
「従来のアイドル的な魅力に加え、音楽的な才能も世間に認められた。作詞、作曲を手掛けた1996年の『あなたに逢いたくて~Missing You~』で8年ぶりのオリコン1位を獲得し、ミリオンセラーを記録した。これで、松田聖子の地位は盤石になったと言っていいでしょう。
1980年代デビューのアイドルの数多くが作詞や作曲に挑戦してきましたが、大ヒット曲を出せる人は数えるほどしかいません。男性では藤井フミヤ、女性では松田聖子がアイドル性とアーティスト性を両立した代表的な歌手でしょう」(音楽関係者)
今も日本武道館を満員にする集客力を持つ“永遠のアイドル”松田聖子は来年デビュー45周年を迎える。