芸能

松田聖子、『MUSIC FAIR』37回出演の快挙が意味すること 令和でも支持される“永遠のアイドル”の音楽性

令和になっても支持される松田聖子の魅力とは

令和になっても支持される松田聖子の魅力とは

 昭和を代表するアイドル・松田聖子はなぜ令和の今も評価されるのか。1964年に始まった『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)の60周年スペシャル第2弾として、3月9日に松田聖子が出演し、『赤いスイートピー English Jazz Ver』などを歌唱した。

「他の音楽番組は今流行っているヒット曲や人気歌手をブッキングしますが、『ミュージックフェア』は実力派のミュージシャンにこだわってきた。そのため、アイドルの出演は限られていました。

 出演回数ランキングは1989年夏の時点での1位は、東京藝術大学大学院出身でシャンソン歌手の岸洋子でした。以下の順位は森山良子、雪村いづみ、森進一、布施明と続きました。2020年冬の時点では1位・森山良子、2位・谷村新司、3位・さだまさし、4位・ゴスペラーズ、5位・加山雄三です。このラインナップを見ても、他の音楽番組と一線を画していることがわかるでしょう」(テレビ局関係者)

 聖子はデビュー2年目の1981年に初登場。今回が37回目の出演だった。

「アイドル出身では異例の出演回数です。デビュー当時から、歌唱力が評価されていたため『ミュージックフェア』にも呼ばれたのでしょう。くわえて自ら作詞、作曲でヒット曲を出したことも大きい。1980年代までのアイドルは事務所から与えられた曲を歌っていて、本人の意思が見えづらい、いわば“お人形さん”のようなイメージもありました。そうしたことも、1980年代後半から“アイドル冬の時代”が訪れた一因でしょう。

 ちょうど、自分たちで曲を作って演奏するバンドがブームになった時期でもあり、“作られたアイドル”よりも“リアルなバンド”が求められていた。その頃から、松田聖子の音楽家としての才能が本格的に評価され始めます」(前出・テレビ局関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

ロシアのプーチン大統領と面会した安倍昭恵夫人(時事通信/EPA=時事)
プーチンと面会で話題の安倍昭恵夫人 トー横キッズから「小池百合子」に間違われていた!
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
長嶋茂雄さんとの初対戦の思い出なども振り返る
江夏豊氏が語る長嶋茂雄さんへの思い 1975年オフに持ち上がった巨人へのトレード話に「“たられば”はないが、ミスターと同じチームで野球をやってみたかった」
週刊ポスト
元タクシー運転手の田中敏志容疑者が性的暴行などで逮捕された(右の写真はイメージです)
《泥酔女性客に睡眠薬飲ませ性的暴行か》警視庁逮捕の元タクシー運転手のドラレコに残っていた“明らかに不審な映像”、手口は「『気分が悪そうだね』と水と錠剤を飲ませた」
NEWSポストセブン
金田氏と長嶋氏
《追悼・長嶋茂雄さん》400勝投手・カネやんが明かしていた秘話「一緒に雀卓を囲んだが、あいつはルールを知らなかったんじゃないか…」「初対決は4連続三振じゃなくて5連続三振」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
NEWSポストセブン