国内

現役暴力団組長に「排泄物スタンプ」を誤送信 送信取消が間に合わず既読に…その後の顛末

ヤフージャパンとLINEは、2023年10月1日に一つの会社に統合され、LINEヤフー株式会社となったことでLINEの利用規約が改定された(時事通信フォト)

ヤフージャパンとLINEは、2023年10月1日に一つの会社に統合され、LINEヤフー株式会社となったことでLINEの利用規約が改定された(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ブラックテリア氏が暴力団幹部に「絶対に送ってはいけない」LINEスタンプを誤送信。その後の顛末について。

 * * *
 LINEのトーク画面に「メンバーがいません」という表示が出た。トーク相手はある暴力団の現役幹部だ。2023年10月、LINEの規約が変更され、反社会的勢力の人間はLINEの使用ができなくなるという噂が暴力団業界で広まり、多くの組で使用禁止の通達が出ていた。便利だからと使っていた幹部も組員も次々と退会。彼らとのトーク履歴を見ながら、かつて大晦日に起きた恐怖のスタンプ誤送信を思い出した。

 それは新年まで残すところ後一時間という時のこと。実家に戻り母と一緒に年越しそばを食べ、NHK紅白歌合戦を見ていた。テレビ画面に映っていたのは、華やかな衣装をまとい熱唱する白組の歌手。のんびり年越しを迎えようという気分を一変させたのは「これ面白いね」という母の一言だった。

高齢の母はその年から年賀状を送るのを止めていた。「書いても十数枚だし、くるのも20枚くらいだから、年賀状はもうやめにした。友達にはLINEで新年の挨拶を送ることにする」といい、「新年の挨拶にLINEスタンプを使いたいんだけど、どうすればいい?」と聞いてきた。

 母はスマホに疎い。使っているのは通話とメールとカメラとLINEぐらい。LINEは毎日使っているが、様々な機能は使いこなせない。使う絵文字はパターン化され、スタンプはプレゼントされたものか無料のものだけ。自分で探したり、購入したりはできない。その母が年賀の挨拶にLINEスタンプを送りたいという。

 母のスマホはらくらくホン。ご存じの方もいるだろうが、これが使い慣れてない人にはやたらと使いにくい。iPhoneやアンドロイド端末と使い勝手が全然違う。なので、こちらのスマホでLINEを開き、使ったことのある年賀用スタンプを見せた。ホームからスタンプショップを開いて年賀用を表示させ、「自分で見なよ。欲しいのがあればプレゼントするから」と何気なくスマホを手渡した。しばらく見ていた母が「これ面白いね」と画面をポンと指さした。

「新年に運がつくわ」母が向けた画面には…

「新年に運がつくわ」と画面をこちらに向ける。そこには誰かに送ったらしきスタンプがあった。大きなうんこに「クソ!」という文字、LINEで人気のキャラクターだ。よほど親しい間柄でなければ送ることのないうんこスタンプ、いったい誰に送ったのか。覗き込むと小さく見えたアイコンは現役組長だ。その瞬間、背筋がぞっとした。目の前が真っ白になり、サァーという音を立てて血の気が引く。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン