調子は悪くなかった女王ロコ・ソラーレ。ではなぜ、2次リーグで敗退してしまったのだろうか──。
第41回日本カーリング選手権大会が、2024年1月27日~2月4日に北海道のどうぎんカーリングスタジアムで開催された。優勝候補の筆頭と言われていたロコ・ソラーレだったが、2次リーグで敗退。4位という結果に終わり、同大会3連覇を逃した。加えて、今シーズンは日本代表から陥落し、2026年「ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪」へと繋がる世界選手権の出場権も獲得できなかった。
敗因は、直前までカナダで試合を行っており、選手の疲労が抜けなかったことが挙げられる。昨年、カーリングの最高峰シリーズ「グランドスラム」のカナディアンオープンで日本勢として初優勝を飾っていたロコ・ソラーレ。前回の優勝チームとして、出場しなければいけない立場にあったため、出場取り止めなどの調整が上手くできなかった。また、国内チームのレベルも上がってきていることも予選敗退の要因となった。
大会を終えた直後、スキップ(注:カーリングのポジション名)の藤澤五月は、心境をこう吐露している。
「日本のレベルが高くなっていると感じた大会でした。まだまだ頑張らなければいけないし、私たちに足りなかった部分、目指すべき方向がはっきりと定まった大会にもなりました。これからTeamロコ・ソラーレとして、また大きなチャレンジをして、しっかりカーリングと向き合い、がむしゃらにカッコ悪くても私たちらしく、成長した姿をお見せできるよう頑張りたいと思います。
また昨シーズンのオフには、たくさんカーリングじゃない部分で楽しませていただきました。しかし、今シーズンのオフはカーリングと向き合う時間を作りたいです」
“カーリングじゃない部分”で楽しんだという藤澤は昨年7月22日、ボディメイクコンテスト大会『MOLA CUP』に参加。筋肉ムキムキのビキニ姿で世間を驚かせたが、 今回の敗退を受けた彼女は、同大会への参加を今年は封印すると明言した。