映画『残照のかなたに』で演技に初挑戦した花田優一氏

映画『残照のかなたに』では演技に初挑戦した花田優一氏

「一言で言えば『必死』でした。色々な方にご迷惑もおかけしましたが、それでも自分に仕事を任せてくださることで続けることができた。今はとにかく感謝の気持ちでいっぱいです」

 靴職人としてメディア露出するなかで、歌手や俳優など活動の幅を広げてきた優一氏だが、そこにはどんな意図があったのか。

「まあ色々書かれたりもしたので、違う自分を表現しようと必死だったのが大きいですね。もうひとつは靴を作る上で、単純に工房に籠もっているだけではイマジネーションが湧いてこない。ありがたいことに色々なところから新たなチャレンジのオファーをもらう機会があったので、そこに飛び込んだという感じです。バラエティ番組も映画も音楽もチームで動いて作品を作るという過程が新鮮で全部楽しかったです。色々と言われたりもしましたが、今後もチャンスがあれば新たなジャンルも含めて挑戦していこうと思っています」

顧客層は「九州と四国」が多い

 昨年は父である花田光司氏が電撃再婚を発表し、世間を驚かせた。また「溺愛している」と公言する妹の白河れい(21)が女優デビューを果たすなど、家族の話題がメディアで取りあげられることが多かったが、優一氏はどう見ていたのか。

「数は少ないもののテレビのオファーもいただいたりしていましたが、やっぱり妹の女優デビューというのは非常に大きかった。妹に迷惑がかからないようになるべく大人しくしています(笑)。父の再婚については連絡もなかったですし、正直深い感慨はありませんが、誰か支えてくれる人がいるようなので安心しました」

 3月17日には10周年を祝うパーティーが開催されるという。なぜ東京ではなくあえて「博多」で開催するのか、そして母である景子さんが「発起人」となった経緯について語る。

「まだまだ(10年という)未熟な年月で皆さんに報告するということに対して、最初はあまり前向きではありませんでした。ただ、家族に対しては10年間の感謝を報告しに行きました。そこで母から『こういう節目に感謝を伝えるべきはお客様で、そういう場を設けるべきだ』と言われて。たしかにその通りだなと思い直して会をやることにしました。内容は僕が企画しましたが、母は千秋楽のパーティーなどを取り仕切ってきたプロ中のプロなので、『発起人』という形で関わってもらうことにしました。

 博多で開催したのは、意外かもしれませんが僕のお客様は九州と四国の方がすごく多いんですよ。活動初期の頃のお客様がクチコミで宣伝してくださったお陰で輪が広がっていったんです。そうしたお客様が集まりやすい場所として博多を選びました」

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