いつの時代も有名人の子供たちが活躍している芸能界。その最新事情について、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。
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キングカズことサッカー元日本代表FW三浦知良さん(57才)の長男で俳優の三浦りょう太サン(26才、『りょう』はけものへんに寮のうかんむりなし)が、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』で趣里サン(33才)演じるスズ子の新マネジャー・柴本タケシ役として出演しています。
趣里サンのご両親、水谷豊サン(71才)、伊藤蘭サン(69才)を含め、りょう太サンのご両親のカズさんや三浦りさ子サン(56才)のお顔もちらつき、お二人のシーンは七光りならぬ二十八光がきらめく状態です。いや、もっと広げればカズさんの兄は同じくサッカー元日本代表の三浦泰年さん(58才)ですし、りさ子サンの叔父には「ビームス」の設楽洋社長(73才)というファッション界の重鎮もいらっしゃいます。
そんな三浦りょう太サンは趣里サンと同じ事務所「トップコート」に所属。入所当時は、参加者が主体的に体験しながら演技を学んでいくワークショップで趣里サンの指導を受けたこともあったそうです。
つまり今回は“師匠”との共演であり、しかも人気の朝ドラ。『NHK紅白歌合戦』に初出場する歌手のように、ご親族が大喜びしていると聞きました。
それでも緊張せず、リラックスして挑んでいるように見えるのは、趣里サンが間近で応援してくれていることや、自称“昭和顔”ゆえ、昭和を舞台にしたドラマになじんでいるというだけではありません。
二世俳優、二世タレントの最大の特徴である、幼少期から自宅に大物芸能人やアスリートらが訪ねてくることが多い“環境”が、人格形成や進路を選択するのに大きな影響を及ぼしているのではないでしょうか。
加えて、芸能人の子供だらけの私立の幼稚園や小学校に通っているケースも多いので、運動会をはじめとする園内や校内のイベントの司会者が有名アナウンサーだったり、余興に超大物アーティストが出てきたり。
さらには、大物女優さんがエプロン姿で、テントの下で焼きそばを作っている……なんていう光景を当たり前のように見てきたのが、イマドキのシン・二世たち。
ずいぶん前になりますが、草刈正雄サン(71才)と元モデルの大塚悦子さんの長女・紅蘭サン(34才)が『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に初登場してくれたときのこと。とんねるずの石橋貴明サン(62才)をはじめ大物タレントを呼び捨てにしたり、ダウンタウンの浜田雅功サン(60才)を「浜ちゃん」とニックネームで呼びながらエピソードトークをし、明石家さんまサン(68才)から都度、叱られていたのを思い出します。
でも紅蘭サンにとって芸能界の大物たちは学校のお友達のパパやママ。なぜ、さんまサンが怒っているのか、最後まで納得することはありませんでした。