弟子の暴力問題で“師匠剥奪”となった元横綱・白鵬の宮城野親方に新たなトラブルが。宮城野親方が携わる〈白鵬米「夢」〉の収穫イベントで、新潟・南魚沼市議Aが“白鵬の取り巻き”である販売会社の支援者B氏から暴行を受け、その後、呼び出しを受けて脅迫されたというのだ。一体何があったのか。【全3回の第2回。第1回から読む】
取材のなかで行き当たったのが、A市議と旧知で、販売会社のB氏とは同級生だという地元企業社長だ。当日の状況について、「A市議のクビは赤くなり、ヘッドロックされたのは間違いない。ただ、そこに至る経過が(告発状では)抜けている」として、こう続けた。
「Bは、“A市議が(写真撮影など)NG行為をして、やめろと言ってもやめないからオレはキレた”と言っていました。(試食会の前にあった)市の歓迎会でもBは文句を言っていて、抑えろと言ったんですが爆発してしまったようです」
300万円の補償要求
A市議側にも瑕疵があったとの指摘だが、告発状によれば後日、A市議がB氏の東京の事務所に呼び出されて監禁状態になったともある。そしてB氏から〈お前は白鵬に2回挨拶させた。元横綱なら1回100万円。午前と午後の2回で200万円。8日、9日の旅費を加えて300万円だ。払えとは言わない。言ったら捕まる。どうすればいいか自分で考えろ〉と迫られたとしている。前出の地元企業社長はこう話す。
「呼び出しは事実。ただ、Bが東京までの新幹線の往復チケットを送っている。事務所でA市議は謝ったらしいが、Bも収まりがつかなかったようで帰らせなかった。Bとしては“(支援者に撮影させるなど)政治絡みの匂いがした”とクレームをつけ、イベントにかかった300万円を補償しろとの話になったそうです」