経験豊富な名将にも少しずつ焦りの色が見えてきたというのだ。
「かなり焦りはあるようで、キャンプ中と発言が変わってきた。中継ぎは右と左を4枚ずつ8枚揃えると言っていたが、最近になって“5枚と3枚になるかもしれへん”と軌道修正した。守護神にも考えていた湯浅京己を二軍に落とすなど計算が狂っている。
オフはFAなどの補強はしなかった。ドラフトで即戦力を補強したものの、ドラ1の下村海翔は疲労により離脱しているし、2位の独立リーグ出身の椎葉剛はオープン戦で結果が残せていない。新人の開幕一軍はいないかもしれない。前回、2005年の優勝時は翌シーズンの連覇を逃し、岡田監督は“優勝した意味がなくなった”と悔しがっていた。そのため連覇しなければ2年で勇退する可能性が高い」(前出・スポーツ紙デスク)
阪神戦のチケットの売れ行きは好調で、9月以降の優勝決定を見越した日程を中心に完売しているという。オープン戦で露呈した不安を払拭できるシーズンとなるだろうか。
※週刊ポスト2024年3月29日号