かつてバラエティー番組でユニークなキャラクターと軽妙なトークで活躍した板東英二(83才)が消息不明に――。そんな衝撃的なニュースが世間を驚かせている。NEWSポストセブンは板東の近況を追った。
3月15日放送の『不適切にもほどがある!』(TBS系)第8話では、エンディング近くで小泉今日子が本人役で出演。ネットを大いにざわつかせた。
「小泉さんは脚本のクドカン(宮藤官九郎氏)と多数タッグを組んでいますし、磯山晶プロデューサーとも長い付き合いがあることから、“ふてほど”も最初から見ていて、自身がネタになっていたことをよく知っていたといいます。ドラマのYouTubeに阿部サダヲさんと出たときにも、同じく本人役で出演している八嶋智人さんには『負けたくない』とジョークを飛ばすなどノリノリでしたね」(テレビ誌エディター)
では、八島、小泉、さらには松村雄基も本人役で出演している同ドラマで、もっともフルネームを連呼されている板東の出演も、今後叶うのだろうか。(以下、ネタバレあり)
「第8話でも、吉田羊さんが『見た目はドンズバ』な安森先生役の中島歩さんの前で、内面に惹かれている“金妻”の板東英二さんの名前を連呼していましたね。羊さん演じるサカエさんは“金妻”の再放送が終わるまでは令和に帰りたくないとまで言っています(笑い)」(同)
板東が出演していた“金妻”は『金曜日の妻たちへⅡ 男たちよ、元気かい?』と、小林明子の『恋に落ちて‐Fall in love-』がテーマ曲で、もっとも盛り上がった『~Ⅲ 恋におちて』だった。
「“ふてほど”では、“金妻”で夫婦役だった板東さんと小川知子さんのVTRも流れましたし、阿部サダヲさんが演じる小川先生も『板東英二がモテてたんだから』と当時の不倫ブームを振り返ったり、吉田さんと『スキャンダル』のマスター役の袴田吉彦さんが歌いながら、『元・中日ドラゴンズ』と板東さんを紹介したりするシーンもありました。クドカンさんならではの“いじり”なのか、最近メディアで姿を見せない板東さんへの“エール”なのか、記者の間でも意見が分かれていますね」(スポーツ紙記者)
プロ野球選手として、選手時代からの“副業のプロ”として、バラエティタレントやワイドショーのコメンテーターとして引っ張りだこだった板東がメディアから姿を消すきっかけとなったのは2012年の暮れ、板東が役員を務める事実上の個人事務所「オフィスメイ・ワーク」の7500万円にものぼる申告漏れが発覚したことだった。
明石家さんまが手を差し伸べたが…
翌2013年より在名局や在阪局の番組が板東の出演を順次、見送り、同年11月、板東は記者会見を開き、謝罪。特に“頭部への植毛”を経費扱いにしていた事実が国税当局との認識と違いがあったことは、ワイドショーで連日取り上げられたものだ。