今、トーク番組への出演オファーが殺到している俳優がいる。勝地涼(37才)だ。“番宣”での出演の場合は多くが主演クラスだが、勝地はバイプレーヤーとして存在感を発揮する役どころが多い。それでもトーク番組への出演が続くのはなぜか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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24日夜に放送される『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)と『ドーナツトーク』(CBC・TBS系)のゲストはどちらも勝地涼さん。トーク番組は「話す内容がかぶってしまう」「よほどの人気者でなければ両方見てもらうことは難しい」などの理由から、同じ放送日に同じゲストが出演するケースはほとんどないだけに異例のケースと言っていいでしょう。
勝地さんは16日に『おかべろ』(カンテレ、フジテレビは17日深夜放送)に出演したほか、同日朝にも『めざましどようび』(フジテレビ系)のトークコーナー「キクエがキクヨ」に出演。また、『ぽかぽか』(フジテレビ系)のメインコーナー「ぽいぽいトーク」にも、昨年2月23日と今年1月31日の2回も出演しました。
さらに他のトーク番組では、『あさイチ』(NHK総合)のプレミアムトーク、『しゃべくり007』(日本テレビ系)、『A-Studio+』(TBS系)、『トークィーンズ』(フジテレビ系)などへの出演もしました。トーク番組の主流は大人数のグループトークで、1人のゲストを招くものは少数派であるにもかかわらず、勝地さんがほぼ総なめしていることに驚かされます。
主演クラスではない俳優としては異例の出演ラッシュであり、なぜ勝地さんはこれほどトーク番組に招かれるのでしょうか。
大物から評価されてきた高い演技力
勝地さんの俳優デビューは2000年で、現在37歳にしてキャリア約24年。出演作品は優に100を超え、あらゆる役を演じられる世代屈指のバイプレーヤーとして制作サイドからの信頼を得ています。ドラマでは『あまちゃん』(NHK総合)で演じた前髪クネ男の影響でコミカルな役柄のイメージがありますが、厳しい指導で知られる蜷川幸雄さんにその演技を称賛されるなど大物たちから高い評価を得てきました。
どんなに話がうまくても演技力が認められていなければ、俳優がトーク番組のオファーを受け続けることはありません。さらにバイプレーヤーは「視聴者から親しまれるキャラクターかどうか」が重要ですが、その点でサービス精神旺盛な勝地さんは俳優トップクラス。元妻・前田敦子さんとのやり取りから、過去の恋愛、小学生時代にジャニーズ事務所のオーディションを受けたこと、前髪クネ男の話まで気さくに話すため、視聴者に親近感を抱かせています。