ドジャース・大谷翔平(29)を通訳として支えてきた水原一平氏(39)が「違法賭博」の疑いで解雇された。エンゼルス時代に現地取材していた本誌・週刊ポストは、その意外な素顔を垣間見ていた。
パドレスとの開幕戦の勝利から一夜明けた3月21日。LAタイムズなど複数の米メディアが報じた水原氏の「解雇」の一報は、早朝の日本にも衝撃を与えた。
同紙によると、連邦捜査局(FBI)の捜査により大谷の口座からカリフォルニア州の違法ブックメーカーへ資金が流入していることが判明。総額は約450万ドル(約6億8000万円)に上るとされる。
ドジャースの広報担当によると、開幕戦の試合後、ロッカールームで水原氏本人が選手たちに事情を説明。すべて自分の責任であることや「ギャンブル依存症」であることを語ったという。
水原氏は昨春のWBCでもチーム通訳としてベンチ入りし、大谷はもちろん日本に不慣れなラーズ・ヌートバー(26)を献身的にサポート。ヌートバーに代表入りの声をかけたのも水原氏だった。その功績が認められ“31人目の侍”として、優勝メダルも授与された。
その栄光の陰で、なぜ“闇堕ち”してしまったのか。水原氏をよく知る人物は「ギャンブル」との接点をこう明かしていた。
「一平ちゃんは大学を卒業後、アルバイトをしながら自分探しをしているような時期がありました。一時期は『何か手に職をつけなきゃいけない』と言ってカジノのディーラーの学校にも通っていた。実際に店舗で働いたことはなかったみたいですけどね」
大谷の取材中に水原氏と直接やり取りをしたというジャーナリストは、球場内でこんな一面を目撃していた。
「大谷が試合後にクラブハウスにいる時、水原さんが一人で出てきたんです。しばらく経ってから戻ってくると、喫煙所にいたようでかなり強いタバコの匂いがしました。大谷の前では吸わないように気を遣っていたのでしょう」