2023年の国内映画興行収入1位を獲得した『THE FIRST SLAM DUNK』。今年2月にBlu-rayが発売され、こちらも初週15万枚を売り上げる大ヒットを記録している。同映画の主題歌『第ゼロ感』を歌う3人組ロックバンド『10-FEET』も、作品とともに大ブレイクした。
「10-FEETはボーカル・ギターのTAKUMA、ベース・ボーカルのNAOKI、ドラム・コーラスのKOUICHIで1997年に結成されました。ロック、レゲエ、ヒップホップなど幅広いジャンルをとりいれる独特の楽曲が魅力です」(音楽ライター)
『第ゼロ感』はバスケ人気にも貢献。昨年、48年ぶりにバスケ日本代表が自力でオリンピック出場を決めたが、その歴史的勝利の瞬間に同曲が流れ、観客は大合唱で祝った。
YouTubeでのMV再生回数は6300万回を超え、ストリーミングの再生回数も2億回を突破するなど世界中から愛される楽曲に。昨年大晦日の『第74回紅白歌合戦』にも初出場を果たし、圧巻のステージを披露した──だが、番組制作陣は彼らのパフォーマンスを、肝を冷やしながら見ていたという。きっかけは前日、12月30日に行なわれたリハーサルでの一幕だった。
「曲中、ベースのNAOKIさんが中指を立てるパフォーマンスをしてしまったんです。これを見たNHKの関係者は大慌て。事務所の人間を呼び出して、本番では『絶対にしないでくれ』と指摘したのです。本人たちにも注意をしたと聞いています」(NHK局員)
実は10-FEETのファンからすればこうしたNAOKIの激しいパフォーマンスは“魅力の一つ”になっていて、「ライブでNAOKIがファンの盛り上がりを促すために中指を立てたり、くるくる回ってキックをするのをファンも楽しみにしている」(長年のファンの1人)という。