ライフ

石けん作り、飛行機整備、地下放水路、水戸納豆…東日本の工場見学スポット4選 普段は立ち入れない場所で体験する「非日常」

釜焚き石けんの製造工程は、加熱した天然油脂に苛性ソーダを加え、天然塩と水を加えて不純物を分離させる。気温や湿度、季節により石けんの状態が変わるため、釜焚き職人の“感覚”が重要

釜焚き製法では、加熱した天然油脂に苛性ソーダを入れて鹸化反応を起こし、石けんをつくる。気温や湿度で反応熱が変わるため、職人の“瞬間的な判断”が重要。なめらかに焚き上がった石けん素地をくみ上げる。ここまで約100時間。この後、枠に流し込んで固め、乾燥熟成させたら完成となる(松山油脂 墨田工場)

 コロナ禍で休止となっていた工場見学も、ようやく完全復活の兆し。この春はアタマも心も満たされる大人のための工場見学を楽しんでみませんか? 東日本にある4か所の工場見学スポットを紹介します。

無添加で肌にやさしい石けん作りの現場へ「松山油脂 墨田工場」(東京)

無添加の「Mマークシリーズ」。同工場では「LEAF&BOTANICS」、「MARKS&WEB」ブランドの商品も製造している

同社初の自社ブランド「Mマークシリーズ」。「無添加せっけん」から始まり、いまではスキンケア、ボディケア、ヘアケアと製品が広がっている

 石けんを作り続けて78年。松山油脂では「安心して自社製品を使っていただきたい」との思いから、工場見学を実施している。

 見られるのは、昔ながらの釜焚き製法を受け継ぐ釜場、液体石けんの充填室、石けんを切り分ける小切り室の3か所。通路には同社の環境への取り組みが掲示されていて興味深い。

「釜焚き製法の見どころは、油脂を石けんへと焚き上げる“鹸化(けんか)”です。湯気がもうもう、すごい熱気です。ただ、行われるのは月に3~4回なので、当たればラッキーですね」(同社の杉﨑広信さん)

 墨田工場では5月25日(土)にワークショップや商品購入ができるオープンファクトリーを開催予定。同社の富士河口湖工場や山神果樹薬草園(徳島)でも同様の催しが予定されている。

石けんの不純物を取り除く作業

くみ上げ前の泡を取り除く作業


液体洗剤の充填ライン

ボディソープやハンドソープの充填ライン

見学終了後は、山神果樹薬草園特製コーディアル*のドリンクと石けん(非売品)のおみやげが

見学終了後は、山神果樹薬草園特製コーディアル*のドリンクが提供され、石けん(非売品)のおみやげがもらえる(*コーディアルとは、季節のフルーツを砂糖に漬け込んだ濃縮シロップのこと)

住所■東京都墨田区東墨田2-17-8
開催日■月〜金(毎月第1月・土・日・祝日、その他休業日は休み)
所要時間■約60分
時間■10:00〜11:00、13:30〜14:30
料金■無料

富士河口湖工場(山梨県)
住所■山梨県南都留郡富士河口湖町船津6662-13

山神果樹薬草園内 ファクトリーショップ
住所■徳島県名東郡佐那河内村下字山神43-2

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン