初の女性総理待望論も根強い、女帝・小池百合子東京都知事(71)の足下が大きく揺らいでいる。
「時事通信が4月11日に発表した世論調査で岸田内閣の支持率は過去最低の16.6%。永田町で話題となるのはポスト岸田ですが、裏金問題でここまで失墜した自民党の信頼を取り戻す1つの選択肢として、初の女性総理というのは常に話題になります。
上川陽子外相の人気がうなぎ登りとなっていますが、やはり小池氏待望論は根強い。7月にちょうど都知事の任期が終わるので、本人にその気があれば国政に復帰するでしょう。東京15区の補選はその試金石とも言えました。しかし……」(大手紙政治部記者)
今月28日に投開票が行われる衆院東京15区の補欠選挙。昨年4月の江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件で有罪が確定した柿沢未途元衆院議員(自民)が辞職したことによる選挙に、与党は候補者擁立を断念。これまでに8人が立候補を表明し混戦模様となっている。
「一時は都知事を辞めて立候補するのではないかとも噂された小池氏は、乙武洋匡氏を擁立しました。小池氏としても絶対に落とせない選挙です。しかし各党の情勢調査は想像以上に厳しい結果でした」(同)
永田町に出回る各党の調査結果(上位5人)は以下の通りだ。
【自民調査(敬称略)】
酒井菜摘(立憲)18ポイント
金澤結衣(維新)15ポイント
乙武洋匡(無) 11ポイント
須藤元気(無) 9ポイント
吉川里奈(参政) 5ポイント
【維新調査】
酒井菜摘(立憲)15.6ポイント
金澤結衣(維新)10.2ポイント
飯山陽 (保守)9.2ポイント
小堤東 (共産)7.8ポイント(出馬見送り)
乙武洋匡(無) 7.5ポイント
小池氏にとっては、散々な結果となったのだ。
「共産党は候補者を取り下げ、酒井氏の支援に徹することを発表していますので、酒井氏はさらに優勢になります。もちろん調査方法によってかなり差が出てしまうのであくまで指標ですが、乙武氏が厳しい状況であることに変わりはありません。
さらに乙武氏は、出馬会見で8年前の週刊誌の不倫報道について『罪が軽減されるわけではないが、5股ではないです。15年間の結婚生活で5人ということで、同時ではないので』などと釈明しているように未だにすねに傷を負っています」(同記者)