MLBの情報に精通し、「SPOTV NOW」では実況も務めるDJケチャップは、監督のタイプとしては「バランサー」だと話す。
「大谷の獲得に尽力したフリードマン編成部長のもと、全30球団の中でどこよりもデータを重視するのがドジャースです。采配も監督の独断ではなく、合議制のような形で決められる。ドジャースにおける監督は、あくまで現場のリーダーであり、中間管理職的な立場。選手に寄り添えるロバーツ監督こそ適任だったのでしょう。現役時代に試合終盤のここぞという場面で代走を任されていた彼は勝負勘も持ちあわせています」
日本人メジャーリーガーにとって、これほど心強い指揮官はいない。だからこそ、大谷も信頼を寄せるのだ。
(文中敬称略)
取材・文/柳川悠二
※週刊ポスト2024年4月26日号