芸能

《演技に絶賛の声》『くるり』主演の“めるる”生見愛瑠、「芯のある芝居」と評される所以

生見愛瑠

演技が絶賛される生見愛瑠

 モデルやインフルエンサーとしての顔を持ちながら、女優として今、一躍注目を集めているのが“めるる”こと生見愛瑠(22才)だ。その演技に絶賛の声が上がる理由とは――コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 ネット上に『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)でゴールデン・プライム帯(19~23時)のドラマ初主演を飾った生見愛瑠さんの演技を称える声があがっています。

 同作は「事故で記憶喪失になってしまい、自分が何者なのか分からなくなってしまった主人公・緒方まこと(生見愛瑠)のもとに3人の素敵な男性が現れる」というライトファンタジーのムードが漂う物語。第1話が放送された9日以降、Xに「めるるの演技が上手」などと称えるコメントが書き込まれる状態が続いています。

 その他でも、検索エンジンに「めるる」と入力すると「ドラマ」「演技 上手い」などの予測変換ワードが表示されるほか、6日放送の『A-Studio+』(TBS系)では笑福亭鶴瓶さんや藤ヶ谷太輔さんが絶賛。また、業界内での評価も高く、私も出演している『週刊フジテレビ批評』の恒例企画「ドラマ放談」でも、識者4人が演技を称えるというケースが何度かありました。

 なぜ生見さんはさまざまな人から「演技が上手い」と言われるのか。ドラマ関係者や、取材経験のある編集者などから聞いた話も含めて掘り下げていきます。

モデルでインフルエンサーの下地

 前提としてあげておかなければいけないのは、“モデル・めるる”の人気。生見さんは2014年から『ニコ☆プチ』『Popteen』『CanCam』の専属モデルを務めるなど、中学生時代の12歳から現在の22歳まで同年代の女性から支持され続けてきました。

 さらにSNSのフォロワーは、インスタグラムが約183万人、Xが約46万人、TikTokが約40万人。フォロワーでない人々も含め、「モデルでインフルエンサーのめるるが思っていた以上に演技が上手かった」という背景が称賛の声を加速させています。

 実際、『くるり』の八木亜未プロデューサーは起用理由について、「ファンタジー要素があるけれど共感できる主人公にしたいと考えたとき、生見愛瑠さんが思い浮かびました。明るく可愛らしい“めるる”と、芯のあるお芝居をする“生見愛瑠”。全く違う一面を持っているというところが、様々なキャラを持つ主人公にぴったりと思いオファーさせていただきました」などとコメントしていました。

『日曜日の夜ぐらいは…』(ABC・テレビ朝日系、2023年春)のメインキャストに起用した清水一幸プロデューサーも、同様に“モデルやインフルエンサーのめるる”と“女優・生見愛瑠”のギャップを指摘していましたし、彼女の魅力につながっていることは間違いないでしょう。

 また、八木プロデューサーは「芯のあるお芝居をする」と語っていますが、他のドラマ関係者やメディア編集者らと話していても、この見方は一致していました。

全作で演じ続けてきた芯の強い女性

 本格的な連ドラデビュー作となった『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ、2021年秋)では、純愛を貫こうとする一方、ヒロインに敵意を見せるヤンキー女性。『日曜の夜ぐらいは…』では、毒母に悩まされ、周囲から冷たい目で見られながらも、ちくわぶ工場に勤めながらたくましく暮らす女性。『セクシー田中さん』(日本テレビ系、2023年秋)では、一見キラキラOLながら、実は生きづらさや虚しさを抱え、主人公との出会いで変わっていく女性。

関連キーワード

関連記事

トピックス

憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を訪問された愛子さま(2025年5月8日、撮影/JMPA)
《初の万博ご視察》愛子さま、親しみやすさとフォーマルをミックスしたホワイトコーデ
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
名物企画ENT座談会を開催(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏/撮影=山崎力夫)
【江本孟紀氏×中畑清氏×達川光男氏】解説者3人が阿部巨人の課題を指摘「マー君は二軍で当然」「二軍の年俸が10億円」「マルティネスは明らかに練習不足」
週刊ポスト
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン