ぽっかりあいた不自然な「空白」に、急な対応が見て取れた。3月20日に刊行された、大谷翔平(29才)の軌跡をたどった伝記絵本『野球しようぜ!大谷翔平ものがたり』 は発売1か月で累計9万部を突破し、絵本としては異例のベストセラーを記録している。しかし、現在(4月23日時点)書店に並ぶ絵本は、これまでのものとは少々異なるようだ。
「発売当初、ドジャースへの移籍会見の様子を描いたページには、中央に大谷さん、向かって左にデーブ・ロバーツ監督(51才)、そして右には元通訳・水原一平容疑者(39才)が並び、3人で笑みを浮かべるシーンが採用されていました。しかし、現在販売中のものは新たな要素が付け加えられるわけでもなく、銀行詐欺の容疑で訴追された水原容疑者の姿だけが消失しているんです」(芸能関係者)
水原容疑者の違法賭博問題発覚からわずか1か月足らずで行われた修正。まるでその部分だけ消しゴムで消されたかのような対応はいかにして決まったのか。絵本を出版した「世界文化社」に問い合わせると、次のような回答があった。
「大谷選手サイドと協議のうえ修正しました。4月中旬以降に出荷されるものは修正した絵本になります」
水原容疑者が、借金を返済するために、大谷の口座から勝手に送金を繰り返していたことが発覚したのは、3月21日のことだった。
「『借金を肩代わりしたことにしてくれないか?』と水原容疑者に懇願されるも、大谷さんははっきりと断ったといいます。その後の捜査で、大谷さんの被害額は約24億円にのぼることが明らかになっています」(在米ジャーナリスト)
それまで、水原容疑者は大谷の相棒として片時もそばを離れなかった。
「水原容疑者は大谷さんのメジャー入りと同時に彼の専属通訳となり、買い物やキャッチボールの相手もするなど、公私ともに大谷さんを支えました。絵本以外にも、翻訳伝記『スーパースター物語 大谷翔平』(著、シェレル・キム/訳、新川諒)など多くの書籍で水原容疑者が写った写真が掲載されています。
今回の絵本の変更は、大谷さんから『消してくれ』という指示があったのでしょう。インスタグラムのフォローを即日解除するなど、大谷さんはトラブル発覚以降、水原容疑者と自分とのかかわりを消していますから」(スポーツジャーナリスト)