『サンデーモーニング』の司会を引き継いだ膳場貴子(時事通信フォト)

『サンデーモーニング』の司会を引き継いだ膳場貴子(時事通信フォト)

まずは前任者の色にうっすら染まる

 次に長寿番組の出演者交代で成否の鍵を握るポイントは何なのか。

 視聴者に「前任者のイメージを引きずらず、新しいキャラクターとして見てください」と言っても、なかなかそうしてもらえないのが実際のところ。だからこそ制作サイドや新任者には、視聴者が「前任者と似ているか、似ていないか」「前任者より上手いか、下手か」という観点にとらわれすぎないような工夫や配慮が求められます。

 視聴者が「似ているか、似ていないか」「前任者より上手いか、下手か」にとらわれすぎると、「それが引っかかって物語やコーナーに集中できない」という思考に陥り、結果として違和感につながってしまうのが難しいところ。そのため新任者には「まず番組の主旨や魅力を伝えること」を優先させるような姿勢が求められます。

 長年親しまれてきた番組にいきなり加わる以上、視聴者の支持を得やすいのは「最初から自分の色を出そうとしない」という良い意味での没個性。「前任者の色にうっすら染まるところからはじめて、グラデーションのように少しずつ自分の色を加えていく」という段階を踏もうとする姿勢が伝われば受け入れられやすい傾向があります。

 逆に最初から「前任者に負けないように、自分の色を前面に出す」という人は、「悪目立ちして叩かれてしまう」というリスク大。最も優先すべきは長年見続けてきた視聴者であり、次に前任者で、新任者は3番目に過ぎないという現実を理解して臨めるかが問われています。

 今春の3人はこの点で上々のスタートを切れたのではないでしょうか。そもそも誰に交代しても多少の違和感があるのは当然なだけに、少なくとも「いずれ慣れてくるまでの間、視聴者に受け流してもらえそう」というラインはクリアしているように見えます。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

 

(本人のSNSより)

台本を見せるTARAKOさん(本人のSNSより)

(本人のSNSより)

(本人のSNSより)

TARAKOさん(所属事務所HPより)

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『笑点』新メンバーの立川晴の輔(Xより)

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