このお店の魅力ポイントは、いろんなサムギョプサルの食べ方ができることです。たとえばこんな提案がされています。
1)最初のひと口はオリジナル塩をつけて食べる
2)焼いたネギとタニシの塩辛ソースにつけて食べる
3)明太子とワサビをつけて食べる
4)ネギキムチと唐辛子漬けを肉に乗せて食べる
5)豆の葉漬けにワサビと肉を巻いて食べる「慶尚道式」(地方の)食べ方
韓国人でも食べたことのない組み合わせがあって、サムギョプサルの新しい発見ができます。
「サンチョン炭火ガーデン」・地下鉄「乙支路3街(ウルジロサンガ)駅」から徒歩1分
冷麺がおいしいことも韓国人には必須ポイント
1986年に開店した大人気豚カルビ専門店「ビョクジェカルビ」から、平壌冷麺をメインにして再オープンした冷麺専門店が「ボンピヤン」です。韓国の中でも冷麺の種類はいくつかありますが、根強い人気があるのが北朝鮮の平壌冷麺。
平壌冷麺は味が薄いことが特徴です。初めて食べる若者は「えっ?味がない?」ってなりますが、薄味だからこそ感じる冷麺本来の味やさっぱりさから、3回食べるとハマって虜になると言われています。韓国人でもその本場の味を知っている人がどんどん減っていく中、「ボンピヤン」は平壌冷麺の代表的なお店として愛されています。
もちろん豚カルビもおいしいに決まってます! このお店ではタレに漢方が加えられていることで、より肉が柔らかく健康にも良さそうな深みのある味になっています。
「ボンピヤン」・地下鉄「芳荑(バンイ)駅」から徒歩3分・待機場所設備あり
「パリパリ(早く早く)文化」の韓国ならではのシステム
ご紹介した大人気店、行きたいけれど、「せっかくの旅行でそんなに待つのは、時間がもったいない…」と思ってしまいますよね。そこで、快適な韓国旅行のために、ちょっとしたコツをお教えしましょう!
韓国は「パリパリ(早く早く)文化」で知られるほど、気が短い人が多いのです。300組待ちというお店の前で行列に並んでいられると思いますか? 韓国人の私だからこそ断言できます。絶対無理です! では、どうやって大人気店に入るのでしょう。それは、待つのが大嫌いな韓国人だからこそ使うシステムがあるのです。
行列ができるお店の前にはほぼタッチパネルがあって、そこで情報を登録します。大体の機械は英語でも入力ができますが、もし韓国語しか入力ができない場合は、名前をハングル表記にしたメモを用意して、店員さんや周りの人に助けを求めましょう。(一見、ツンツンしてるようでも実は親切に助けてくれるはずなので、最初の態度にひるまないで下さい!)。
タッチパネルに情報を入力する際、必要なアプリが「カカオトーク」です。 LINEのようなチャットアプリです。タッチパネルで登録すると、待機番号が出され、番号が近づいたらお店からカカオトークにメッセージが届きます。「あと3組です。お店の前に来てください」と。
この登録をすれば、お店の前で待つ必要はありません! 買い物したり、カフェに行って時間を有効に使いましょう。特に、今回紹介したのは大人気店ですので、お昼に一度お店に行って登録してから観光を続けて夕方から食事、というのが効率良く楽しめると思います。
では、この記事をお読みになった皆さんの韓国旅行がより快適で美味しい旅になりますように!
取材・文/Soozy Kim