華やかな誕生日会の裏では銃声が
こうした司組長の誕生会だが、その裏には「六代目山口組が厳しい立場であることが見え隠れしている」と前出・実話誌記者は指摘する。
「分裂抗争前は友好団体の組長らを山口組総本部に招いて誕生会を行なっていたが、分裂から10年目に突入した今年も友好団体を招かず、組織内も直参組長が全員参加できず、出席したのは執行部と一部の直参組長に限られていた。開催場所も、警察の特定抗争指定により5人以上で集まれないため総本部ではなく愛知県の傘下組織で行なっている。
山口組分裂抗争において、六代目山口組は構成員数ではそれ以外の対立組織に勝っているものの抗争終結に至る道筋を見つけられず、この1月も兵庫で対立相手の神戸山口組執行部の組員を六代目山口組組員がバールで襲撃する事件が起き、その翌週には愛媛では『スタバ射殺事件』が発生し、六代目山口組元組員が射殺されるなど不穏な状況は続いていた。誕生日会の裏で、組員たちの厳しい状況は変わっていない」