アイドルへの憧れは全くなくて
荻野目がデビューした1980年代はアイドルの黄金時代。同期には菊池桃子、岡田有希子らがおり、歌番組や誌面を彩った。
「私自身は昆虫が好きな自然児(笑)。歌いたくて芸能界に入ったものの、アイドルへの憧れは全くなくて、自分がそのカテゴリーに入れられたことに戸惑いもありました。周りはかわいい人ばかりなので、美容整形を考えたこともあったんです」
だが「自分は歌に集中しよう」と思い直し、独自の世界を見出すことに専念したという。近年は全曲自作のアルバム『Bug in a Dress』をアナログ盤限定で発売するなど、着実に活動の幅を広げている。
「今は音楽で伝えたいことがいっぱいあるし、日々新しい発見もある。最高に充実しています」
【プロフィール】
荻野目洋子(おぎのめ・ようこ)/1968年生まれ、千葉県出身。1984年『未来航海-Sailing-』でデビュー。1985年『ダンシング・ヒーロー』でブレイクし、映画、ドラマにも多数出演。2001年に結婚、3児の母に。2022年から『荻野目洋子の虫はともだち』(J:テレ/J:COM)に出演中。
取材・文/濱口英樹
※週刊ポスト2024年5月3・10日号