歩数を稼ぐより「インターバル歩行」
「ととのう」「オロポ」「温度の羽衣」など独特の言葉を生み、大ブーム中の「サウナ」。血行促進や疲労回復効果があるといわれ、芸能界にも愛好家が多数いる。しかし、危険性が高いと8位にランクイン。
「汗が出ることで脱水による熱中症や脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まる。サウナと水風呂を行き来するのは血圧が乱高下するので危険。特にサウナ後に水風呂で『ととのう』のは、心疾患リスクが高いので避けた方がいいです」(望月さん)
約10年前、テレビで紹介されて以降、ブームとなった「ふくらはぎマッサージ」。「第二の心臓」といわれるふくらはぎをもむことで血流が促進され、むくみや冷え、だるさなどが解消されるというが19位という結果に。新潟大学名誉教授の岡田正彦さんが注意を促す。
「ふくらはぎは血栓ができやすく、もむと血栓が剥がれて血流に乗って流れ、肺の血管が詰まる『肺塞栓症』のリスクがある。エコノミークラス症候群を自分で引き起こすようなものです」
血栓予防には歩いた方がいいが、「1日1万歩にこだわる」は同様に19位に。
「歩数より、3分早歩きし、3分普通に歩く『インターバル歩行』を3〜5セット繰り返すのがおすすめです」(石原さん)
運動する際、これからの季節は肌トラブルを避けるため、紫外線に気をつけたい。しかし、「日焼けを気にして直射日光を避ける」が14位になった。
「過度な日焼け対策によりビタミンD不足が起こり、骨粗しょう症やフレイル、がん、免疫力の低下が起こります。日光を浴びる目安は7月の正午頃で3〜5分程度。少しだけ日焼け対策をゆるめて」(望月さん)
盲信していた健康法が実は体に害を与えていたという残念な結果にならないよう、常に情報をアップデートしよう。
※女性セブン2024年5月9・16日号