大野は、一つひとつの質問に言葉を選びながらも真摯に答えようとしてくれた。嵐の活動休止後、約1200日にわたって沈黙を守ってきた彼が、メディアの取材に応じるのは初めてのことである。
大野と櫻井翔(42才)、相葉雅紀(41才)、二宮和也(40才)、松本潤(40才)の5人が「株式会社嵐」を立ち上げたのは今年3月。新しく設立されたエージェント会社「STARTO ENTERTAINMENT」(以下、スタートエンタ)の公式サイトにも5人の連名が記された声明文が掲載された。
《1999年にデビューし、この2024年は25周年の年にあたります。メンバーも全員40代を迎えました。これまで以上に主体性をもち、これまで以上に主体的に判断をし、これまで以上に主体的に行動したい。そして何よりも、日々応援して下さるファンの皆さまに、より近くに感じてもらいたい。より積極的でありたい。そんな想いから5人で何度も何度も話し合い、会社を設立致しました》
声明の中で5人が繰り返し使ったのが“主体的”という言葉だ。昨年10月に旧ジャニーズ事務所が解体され、所属タレントが退所や独立の選択を迫られる中、5人は全員で集まって、自分たちだけで今後のことを話し合ってきた。
「メンバー全員でたどりついた結論は、グループとしてスタートエンタと契約を結ぶこと。そして、新たに5人の会社を立ち上げることでした。旧事務所でいえば先輩のTOKIOに近いスタイルですが、嵐の場合は5人が株主となり、社長には外部の弁護士を招聘しています。
現時点で今後の活動について具体的に決まっていることはないといいますが、声明の中に“未来を描くための準備”という文言があり、この一文が嵐の再始動を示唆しているとみられているのです」(芸能リポーター)
(後編へ続く)
※女性セブン2024年5月9・16日号