国会質問での“新曲PR”や年金保険料の未納などで資質が疑問視されてきた日本維新の会の中条きよし・参院議員。本誌・週刊ポスト前号(2024年4月22日発売号)で報じた、「中条きよしと共に歩むカラオケ大会」での“おひねり営業”も波紋を広げているが、その中条氏が、支援者に1000万円を60%もの高利で貸し付けていたことがわかった。
国会議員は資産の公開が義務付けられており、中条氏の報告書によると貸付金は「0円」とされていた。この問題で本誌が中条氏を直撃すると、その直後となる5月1日に中条氏は資産報告書を訂正、貸付金を「1000万円」に改めた。
裁判資料で明かされた「1000万円」の貸し付け
芸能関係者が語る。
「中条さんと、親しい芸能事務所の経営者が同じ人物にお金を貸して、返済されないと話している」
この芸能事務所の経営者とは、前述の中条氏のカラオケ大会を主催した会社の社長X氏だ。X氏は中条氏の支援者で、投資家のA氏に貸し付けた投資金などが返済されないとして昨年7月、損害賠償請求訴訟を起こした。裁判資料によると、裁判の過程でA氏が提出した負債リストに、〈下村清(注・中条氏の本名) 1千万〉という文言があった。
A氏の知人は中条氏とA氏の関係をこう話す。
「中条さんとAさんは20数年来の付き合いです。昔、中条さんが通販会社に貸していたカネの取り立てにAさんが関わったのがきっかけで親しくなり、中条さんの選挙ではポスター貼りなどの支援をしていました」
本誌がそのA氏を直撃すると、「中条さんにお金を借りたのは事実です。利息が高く、返済できていない」と認め、困った様子で語り始めた。
「私はいまFX投資などをしていますが、ある経済事件で逮捕されたことがあって金融機関から融資を受けられない。中条さんは以前からそういう人たちや不動産関係者、投資家などの大金が必要な人物に高い金利で金を貸していて、私も2021年に中条さんに投資資金として1000万円を借り、借用書を交わしました」