江夏豊(右)と田淵幸一の「黄金バッテリー」

江夏豊(右)と田淵幸一の「黄金バッテリー」

田淵:巨人は攻守ともに新人が主力として入って代わってきている。今の戦力で阪神のV2はなかなか厳しいよ。まあ、なんやかんや言ったけど、阪神での優勝を経験してるカケも含めて、やっぱり豊と縦縞のユニフォームで優勝したかったよ。

掛布:このお二人が阪神のユニフォームで優勝していたらめちゃくちゃカッコよかったでしょうね。そこに僕も仲間として入りたかったです。

江夏:まあ今となっては夢だけど、第二の黄金バッテリー、第二の掛布雅之を早く見たいもんだよ。

(了。第1回から読む

【プロフィール】
江夏豊(えなつ・ゆたか)/1948年、兵庫県生まれ。1967年に阪神入団後、南海、広島、日本ハム、西武と渡り歩く。1984年に引退。オールスターでの9連続奪三振、日本シリーズでの「江夏の21球」など様々な伝説を持つ

田淵幸一(たぶち・こういち)/1946年、東京都生まれ。1969年にドラフト1位で阪神入団、ルーキーイヤーに22本塁打で新人王。1975年に本塁打王を獲得し、通算474本塁打。引退後はダイエー監督、阪神コーチなど指導者としても活躍

掛布雅之(かけふ・まさゆき)/1955年、千葉県生まれ。1974年にドラフト6位で阪神入団。主砲として本塁打王3回、打点王1回、オールスターゲームMVP3回などの成績を残した。1988年の引退後は阪神二軍監督など球団での業務も経験した

【聞き手】
松永多佳倫(まつなが・たかりん)/ノンフィクション作家。1968年、岐阜県生まれ。琉球大卒業後、出版社勤務を経て執筆活動開始。最新刊『92歳、広岡達朗の正体』(扶桑社)が好評発売中

撮影/松田忠雄

※週刊ポスト2024年5月17・24日号

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