芸能

【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」

中森明菜復活までの軌跡を辿る

中森明菜復活までの軌跡を辿る

 長らく表舞台から遠ざかっていた中森明菜(58)に再始動の兆しが見え始めた。最後にファンの前に姿を見せてから6年半。この間、明菜はどこで何をしていたのか──誰もが待ち望んだ復活までの軌跡を辿った。【前後編の前編。後編を読む

 ついに、ファンにとっての吉報が届いた。

 中森明菜が59歳の誕生日を迎える7月13日、ファンクラブ会員を対象にしたイベントが開催されることが明らかになった。

「事務所はファンクラブ会員向けのイベントとしており、歌うかどうかは定かでない。ただし、ファンの前で歌うことを何よりも重視してきた明菜だけに、当日は数曲だけでも披露するのではないかとみられています。彼女が表舞台に出るのは2017年12月25日のディナーショー以来、実に2392日ぶりです」(芸能記者)

 4月に入ってからの明菜の動きは活発だった。YouTubeで往年の名曲を熱唱する動画を毎週配信し、女優・のん(30)とのコラボTシャツを発表するなど、復活の兆しが続々と見え始めている。

頭から炎が飛び出ているよう

 1981年、オーディション番組『スター誕生!』で番組史上最高得点を獲得した明菜は、翌年にシングル『スローモーション』でデビュー。当時16歳だった。『スタ誕』で明菜をスカウトした初代音楽ディレクターで“生みの親”とされる島田雄三氏が語る。

「初対面の時は何を聞いても喋れないような子だったけど、歌を通して聴く者に何かを伝えようと訴える力や歌唱力は卓越していた。

 2枚目のシングル『少女A』を巡っては、『嫌だ』と拒絶する明菜と僕とでものすごい剣幕でやりあった。いざレコーディングになって僕が『全然面白くないよ』と煽ると、明菜にどんどん火がついて頭頂部から炎が飛び出ているようだった。その感情が歌に乗った『少女A』で初めて彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じましたね」

 1985年に『ミ・アモーレ』、1986年に『DESIRE』で2年連続日本レコード大賞を受賞した明菜は、歌謡界のトップに立った。だが、まばゆい光の裏には闇もあった。

「金銭問題や事務所とのトラブルなど、幾度となくスキャンダルが報じられました。2010年には帯状疱疹を患って芸能活動の無期限停止を発表しました」(前出・芸能記者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
新年度も順調に仕事を増やし続けている森香澄
《各方面から引っ張りだこ》森香澄、“あざとかわいい”だけじゃない「実はすごいアナウンス力」、「SNSの使い方はピカイチ」
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン