今年1月、突然の閉園を発表し、話題をさらった静岡県沼津市の水族館『あわしまマリンパーク』。オーナーの経営判断で閉園となったが、5月に入り新社長が誕生。7月の営業再開を目指し活動していくことを発表した。新社長に就任した放送作家・今村クニト氏(54)がNEWSポストセブンの取材に応じ、胸中を語った。
同園は1963年に開業した水族館(1984年に改称し現在の園名に)。淡島という駿河湾に浮かぶ無人島にある水族館で、伊豆半島側にある同園のフェリー乗り場から小型船で5分ほどの距離にある。 地元民にとって親しみがある水族館が一躍全国区になったのは2016年。TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』(以下、『ラブライブ』)の舞台のひとつになり、 “聖地”化したことだ。
今年1月22日の閉園発表にあたって、多くの『ラブライブ』ファンが別れを惜しむなか、同園の伊藤裕館長は以下のように語っていた。
「オーナーが1年ほど前から譲渡先を探していたようです。コロナ前は年間10万人を超える来場者数があったが、コロナ禍で半分以下に落ち込み赤字に転落。コロナ禍が明けたこの1年は8万人ほどまで来場者数も戻り、赤字から脱却していたが、燃料代やエサ代の高騰もあり、館内の老朽化への修繕費に回す余裕はなかった」