被害者は18歳から銀座で夜職
25歳という若さで殺害された平澤さん。本人のSNSを見ると、18歳のころから銀座のキャバクラで働き始めていたことが窺える。
「18歳の時銀座で働いていた時には相手にされず1日席に付けてもらえない日、数えきれないくらいあった」(原文ママ)と始まるSNSの投稿。苦しみながらも20歳にして店のエースとなった平澤さんは独立し、オーナー兼プレイヤーとして上野の繁華街に店舗を持った。平澤さんが当時オープンした店舗の近隣の男性店長が明かす。
「お店は2021年の12月28日にグランドオープンしました。お店に開店祝いの花が集まりましたが、その中に和久井という名前もありました。容疑者の男性が贈ったんでしょうね。ママは顔も小さいしウェストも細い、スタイルの良い女性でした。お店はキャバクラのような感じで、女の子は7~8人いたと思います。インスタで、店が1000万円とか2000万円の売り上げがあったとか書いていたのを見ましたし、最初のころは繁盛していたようでした」
当時はコロナ禍で、入り口の扉を開けて営業していた際には、シャンパンを開ける音が連発して聞こえてきたという。シャンパンタワーを設置する業者が呼ばれていることもしばしば目撃されていた。平澤さんは「うるさくてすみません」と男性店長に丁寧に謝ってきたこともあったという。
ちょうどこの時期に、平澤さんは和久井容疑者のストーカー行為に苦しんでいた。前出の社会部記者によると、平澤さんが警視庁に「自宅前で待ち伏せされていた」などと相談していたのは2021年12月以降。この5カ月後の2022年5月にストーカー規制法違反で和久井容疑者は逮捕されていた。男性店長が振り返る。
「ストーカーの話で警察がうちを含めて周辺に聞きに来たことがありましたよ」