ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告の違法賭博事件のドラマ化構想が動き始めていると現地で報じられ、そのキャスティングに注目が集まっている。
米メディアが報じたところによると、ドラマ化を計画しているのは、大手映画会社「ライオンズゲート」のテレビ部門。日本のプロ野球から大リーグに移籍し、大スターとなった大谷とその通訳に就任した水原被告の関係を描くとともに、違法賭博にハマった水原被告が大谷の銀行口座から巨額の金を盗んだ一連の事件を映像化する予定だという。
ここで気になるのが、大谷役、そして水原被告役を誰が演じるのかということだ。5月11日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』では、ナイツ塙宣之が“相方の金を取っていた”として、お笑いコンビ「ウエストランド」の河本太を水原被告役に推薦。タクシー運転手に暴行を働くという騒動を起こした河本だが、騒動前までは相方の井口浩之がピンで受けた仕事のギャラもコンビで折半していた。
さらに塙は、背格好が似ているという理由で、大谷役としてお笑いコンビ「からし蓮根」の伊織を提案している。
同じく11日放送のMBSテレビ『せやねん!』でも、水原事件のドラマ化の話題を取り上げ、MCのトミーズ雅ら出演者たちがキャスティングを予想。水原被告役については、英語が話せるという理由で斎藤工や真田広之、大谷役には長身である東出昌大や阿部寛の名前が挙がった。
アジア系俳優でも難しい
世界中の注目を集めた騒動のドラマ化ということで、キャスティング予想が盛り上がるのは当然の流れだと言えそうだが、日本人俳優による豪華キャストは難しそうだという声も多い。
「大谷選手が悪いわけではないにしても、水原一平騒動がキャリアに影を落としたのは事実。それをドラマ化するとなれば、大谷選手をネガティブな目線でイジることにもなりかねないわけです。そういった側面があるドラマに出演するということは、日本中の大谷選手のファンを敵に回すかもしれないということ。バッシングの危険性を考えると、日本ですでに活躍している俳優が出演するのは、とんでもなくリスクが高いでしょうね」(ドラマ関係者・以下同)
海外の作品では、アジア系の俳優が日本人役を演じることも少なくない。水原事件のドラマ化についても、そのような形になりそうだとの予想もある。
「水原被告は大谷選手の“通訳”だったということが重要なわけで、大谷選手役も水原被告役も日本語を話せる必要があるんですよね。ハリウッドではアジア系俳優が日本人役を演じることが多かったとしても、日本語をしっかり話せるアジア系俳優が多いわけではない。大谷選手と水原被告の関係性のリアリティーを追求するとなると、ともに“日本人俳優”が演じるのが好ましいんですよね。そうなると、無名の新人の日本人俳優を抜擢するというパターンになる可能性も高そうですね」