「私がトレンド作ってるのよ! トレンドメーカー!」。5月4日に放送された『田中みな実 あったかタイム』(TBSラジオ)でこう豪語したのは田中みな実(37才)だ。
これまでにさまざまな美容法を紹介し、多くの注目を集めてきた自負があるのだろう。今回、彼女がラジオで言及したのは「睡眠」。寝る前の習慣ひとつで顔に劇的な変化があったというのだ。
「寝る前のスマホいじりをやめたところ、顔のエラの張り出しがなくなったといいます。 田中さんはTBSを退社した直後の20代後半の頃、良質な睡眠が取れておらず、寝ている間に歯ぎしりをしていることを指摘されたそうです。そこで数年前から寝る前のスマホを一切やめた。それまでスマホにあてていた就寝する1.5~2時間前をラジオや読書の時間にしたそうです。すると顔の輪郭にみるみる変化が表れたのだとか。
たしかに以前の田中さんはエラの張ったおむすび形の輪郭が特徴的でしたが、いまでは誰もが憧れるシュッとしたフェイスラインです。
本人はラジオで『エラを切り落としたとかってニュースになってるけど、ないから』と整形疑惑をきっぱり否定し、寝る前にスマホをいじらないことの美容効果を強調していました」(芸能関係者)
頬から顎にかけてのエラが張って顔が大きく見えてしまう──そんな悩みを抱える人は多いだろう。忌まわしいエラが消えるとすれば朗報だが、「寝る前スマホ」をやめるだけでエラがなくなるなんてことが、本当にあるのだろうか。
睡眠の質のよしあしとエラの張り出しの関係
寝る前にスマホをいじると睡眠の質が下がる、というのはよく聞く話だ。原因は、スマホやパソコンなどの電子機器が発するブルーライトという青色の光。ブルーライトは目に見える光の中で最もエネルギーが強く、目の角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達する。
「夜にブルーライトを浴びると、脳の体内時計を管理する部分が昼間だと錯覚し、交感神経が優位になり体が覚醒状態になってしまいます。さらにブルーライトは強い光によって体内時計の働きを乱し、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌を抑制するので、眠りにくくなり睡眠が浅くなってしまいます」(医療ジャーナリスト)
米スタンフォード大学医学部教授である西野精治氏が2024年に発表したデータによれば、対象となった1万人のうち、睡眠の質が高い1000人はわずか7%しか就寝前にスマホを利用していないのに対し、質が低い1000人は実に50%以上が就寝前のスマホ利用者だったことが明らかになっている。
ではなぜ睡眠の質のよしあしがエラの張り出しに関係するのか。歯科医でアクアタウン歯科クリニック副院長の是枝伸子さんが解説する。
「歯ぎしりは深い眠りのときには起きませんが、眠りが浅いときに起こりやすいといわれています」