見せたことがない青山なぎさを「解放」
全力でふざけて、全力で頑張る──ファンは青山の魅力について、そう口にする。「私は作詞に向いてないと思っていたので、ダメだったらプロの方にお願いしようと思っていました(笑)」と語る青山だが、歌詞は1週間ほどで書き上げた。スマホのメモに言葉を書き留めていたが、歌詞にしたい言葉が多すぎて何十スクロールもしないといけないほどの量になっていたという。
気持ちをストレートに伝えるため、歌唱についても素の青山を「解放」した。
「自分の本当の声質は、結構太い声といいますか、低音が効く声のほうで。大学生の頃に所属していたアカペラサークルではリードボーカルで、主旋律(メインメロディー)を歌っていて、Superflyさんなどパワフルな歌声の楽曲をやることが多かったんです。今回は久しぶりに思いきって肺活量を使って歌う歌い方にしてみました。
今回の衣装にも驚かれるかもしれません。これまで着させていただいてきた衣装も寒色系のカラーが多かったんです。何より私の名前が“青”山ですし(笑)。でも、お仕事を始める前の私服は暖色系メインで、好きなワインレッドの服ばかり着ていたんです。今まで見せたことない私を表現するにはと思い、赤のドレスを選びました」
クラシックバレエやライブで衣装を着てきた経験を活かし、「照明が当たった時に一番キラキラ光る生地はサテン系だ」「もうちょっと脚が見えるようにスカートの長さを調整したい」などと、いまの自分を表現するために徹底的にこだわり抜いた。
声優業のほか、『めざましテレビ』(フジテレビ系)の朝の顔「イマドキガール」、写真集、舞台、ミュージカルと、活動の幅を広げてきた青山の新しい可能性が窺える曲になっている。最後にこうメッセージを口にする。
「今回、『仮面』という言葉を歌詞の中に入れていて、MVの中でも仮面を本当に着けているシーンがあります。『表ではキラキラ輝いていたいと願う自分』と、『でも、実際は前に出られない自分』のもどかしさ、葛藤を表現しようと挑戦しています。MVにはダンスシーンもあるのですが、振り付けが決まっていたわけでもなく、音楽が流れた時の感情に身を任せて踊った様子を撮影していただきました。楽曲を聞いて、歌詞を読んで、その後にMVで撮影時の私が思っていた心情とかまで見ていただけたらすごい嬉しいなと思っています」
【プロフィール】青山なぎさ(あおやま・なぎさ)/1998年5月16日生まれ。東京都出身。2020年12月『ラブライブ!スーパースター‼︎』葉月恋役で声優デビュー。特技はクラシックバレエ。趣味はミュージカル鑑賞・小鳥と戯れること。SNSのフォロワー数はX(旧Twitter):18.3万人、Instagram:12.5万人
◆取材/文 赤木雅彦
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