左・役員の鈴木成樹、中央・中村容疑者の愛人、秋元宙美、右・中村佳敬容疑者
「年収1億円」「タワマン」をあてがわれた側近女性ら
そんな中村容疑者を逮捕された2人の女性容疑者が「神」と崇めていたという。
「秋元宙美は第一秘書という肩書きで中村の横に常にいた。ライバルの佐武敬子とはライバルというか仲が悪くて、ほとんど口を聞かないんです。この2人が一緒に写っている写真はとても貴重です。しかし、やり口は共通していて“デート商法”です。
高級交際クラブなどで経営者や士業の裕福な男性を見つけては色仕掛けで近寄る。秋元は胸元を見せる服を着て、男性に体を密着させているのを何度も見ています。佐武も同じように、“夜の営業”もしていたようです。そして社債をバンバン売るんです。なかなか声を上げづらいと思いますが、有名企業の会長なども被害にあっています」
そんな2容疑者を中村容疑者は寵愛していた。別の関係者が明かす。
「中村はミッドタウンや虎ノ門のタワマンを2人にあてがっていました。いずれも家賃は100万円を下りません。さらに2人とも年収1億円はもらっていました。中村は自分の顧客の富裕層も2人に均等に紹介して気を遣っていましたね。
そして2人は中村を『神』と崇めて自分でも顧客を探してきて、夜の営業をしかけていたんです。2人が中村の愛人ということも関係者の間では有名な話でした」
2人の女性容疑者に支えられながら多額の資金を集めた中村容疑者は夜の繁華街で多く目撃されていた。
「中村さんは銀座や六本木のクラブで100万円単位でお金を使います。ロールス・ロイスにベンツなどの高級車や、ウブロやオーデマ・ピゲといった高級時計をいくつも持っていた。見栄っ張りなんです。そして周りからいつも『神』と持ち上げられて気持ちよさそうにしていた。一方で資産の多くは『海外に逃がしている』と言っていました。『金持ちはみんなそうしている』と言っていましたが……」(前出の元会社関係者)
多額の現金を海外に持ち込んだり、海外の口座に送金するなどして資金を移動させていたという中村容疑者。逮捕されても海外資産は差し押さえられないと計算していたのだろうか。警視庁の捜査の進展に注目が集まる。