『sunshine』を歌う藤原さくら
いずれも『アンメット』の世界観を邪魔しないどころか、さらに杉咲を応援したくなるようなCMばかり。なかでも「toiro（トイロ）」のCM発表会での杉咲の発言、「自分のそばかすはこれで良いと思っているし、それがありのままの自分だと思うから、あまり隠さなくて良いかなと感じています。そのままでいられることが素敵なことじゃないかな」は、大いに話題になった。ちなみに、『アンメット』でも彼女の頬のそばかすが何度もアップになる。
YUKI、木村カエラ、藤原さくらといえば、日本を代表する女性シンガー。それぞれ、一声聞いただけで引き込まれる魅力的な声で杉咲のCM映像に華を添えているのだ。そして『アンメット～』の主題歌は、あいみょんの新曲『会いに行くのに』である。
ドラマのメインキャストが出演しているCMがスポットで流れることは珍しくはないが、なかには双方の世界観や求められているキャラクターが異なりすぎて、一気にシラけてしまうケースもある。だからというワケではないだろうが、杉咲が以前から出演している『サントリー』「クラフトボス」のコミカルなCMは、「宇宙人ジョーンズ ピザ屋（アニメ）篇」をオンエア。トミー・リー・ジョーンズも役所広司も杉咲も可愛らしいアニメになっているため、『アンメット～』のイメージが損なわれていない。
ドラマCMのトレンドとして、セットを流用し、キャストが同じ役柄で出演するインフォマーシャルがあるが、それらにも、ハマるものと、そうでないものがあり、見た後、すぐにドラマの内容に気持ちが入らないことも……。
だが、『アンメット』内に流れる杉咲花×YUKI、×木村カエラ、×藤原さくらのCMは、さらに“ミヤビ先生”を応援したくなる最高のコラボレーションだ。
本編のみならず、主演俳優のCMでも成功している『アンメット～』。確かに今期の最高作品と言える。
◆山田美保子
『踊る！さんま御殿!!』（日本テレビ系）などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ！＋』（メ〜テレ）、『1周回って知らない話』（日本テレビ系）、『サンデージャポン』（TBS系）に出演中。CM各賞の審査員も務める。
『ノイズキャンセリング』を歌う木村カエラ
あいみょんは主題歌を担当
