今、女優として各方面から引っ張りだこなのがMEGUMI(42才)だ。昨年末、離婚したばかりだが、仕事は順調そのもの。女優として現在ドラマ3作に出演中。そんな彼女の女優としての魅力について、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが解説する。
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ドラマにバラエティにCMにと見ない日がないMEGUMI。今期はなんと3本の連続ドラマに出演中だ。
まずは局内外でその配信数が大注目されている「オシドラサタデー『東京タワー』」(テレビ朝日系)だ。毎回、TVerで250万前後も配信されているため、1~5話までのトータルは5月20日現在で、1079万回。同局でのドラマ視聴ランキングでトップに君臨している。
MEGUMIの役は、娘の比奈(池田朱那)の家庭教師、大原耕二(Travis Japanの松田元太)に誘惑され、惹かれ、落ちる人妻、川野喜美子。2005年に公開された映画『東京タワー』では寺島しのぶが演じた役である。ちなみに松田の役は嵐の松本潤だった。そしてもう1組の“年の差不倫カップル”として岡田准一が演じた役は今回、King & Princeの永瀬廉が、黒木瞳が演じた役を板谷由夏が演じている。
まだドラマの全貌が発表される前、「誰がやるのだろう」ともっとも話題になっていたのが“2組目”のカップル。つまり、松田元太とMEGUMIである。松田は『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で掛け算九九が完璧に言えないことが話題となり、他のバラエティ番組からのオファーが増え、ついには4月から『ぽかぽか』(同)の月曜レギュラーになった。
そんな“バラエティ班”の松田が、若い恋人(なえなの)がいながら見せるMEGUMIを誘惑するシーンの“ギャップ”とも言えるセクシーさに松田ファンたちは驚愕。当然、二人の禁断の愛には大きな代償が待っているのだが、地味目な主婦が娘の家庭教師からの誘惑に敗北し、どんどん妖艶に、大胆になっていく様をMEGUMIは好演している。妻に興味を示さず、当然、愛も冷めて行く銀行員の夫・川野裕介役を、おいでやす小田が演じているのもリアルかつ絶妙なキャスティングだ。
クドカン作品ではハチャメチャでセクシーなドタバタ劇
妻役・母役といえば、『おいハンサム!!2 』(東海テレビ・フジテレビ系)でのMEGUMIも地味な主婦だ。木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈という3姉妹と、職場でも自宅でも男前な夫・吉田鋼太郎、それぞれの職場の同僚や、恋人、元カレらが織りなす「恋」と「家族」と「ゴハン」をめぐるコメディーだ。で、深夜帯にひっそり(!)やっていたハズのに、2シリーズ目が始まり、なんと6月21日には劇場版が公開予定だ。プロデューサーは元フジテレビでヒット作を多数手がけ、『ヒント』設立後も多くの大ヒットドラマや映画に関わる山口雅俊氏なので、細部にわたって計算し尽くされた映像で観る者を魅了し続けている。