「平和」を祈る踊りを好んだシャニさん(SNSより)
繰り広げられていた残忍な性暴力
遺族の“安心した”や“よかった”といった言葉の背景には、現地をめぐる悲惨な情報の数々があるだろう。
「音楽フェスの生存者がハマスの戦闘員による性暴力を告発し、『少女たちが友人の遺体の上でレイプされた』や『殺される直前に繰り返し集団レイプされたせいで、若い女性の遺体の骨盤は歪んでいた』などと報じられています。イスラエルの救助団体の隊員による『股間に釘などの異物が詰め込まれた裸の女性の遺体を発見した』という証言もあります。
ただ、それぞれの思惑のもと、イスラエルとハマスの双方が意図的なメディア露出をしている可能性があるため、現地をめぐる情報は慎重に検討する必要があります。
イスラエルはイスラエルで、ガザへの大規模爆撃が“民族浄化”などと国際的に批判されています。本来なら国際人道法で保護されているはずの病院に対しても、イスラエル軍は『ハマスが病院を乗っ取っている』と主張して攻撃を仕掛けています。ガザの保健省は5月12日、イスラエル軍の攻撃による死者が3万5000人を超えたと発表しました」(前出・国際ジャーナリスト)
戦闘開始から7か月以上が経ち、世界各地で停戦を求めるデモが行われているが、事態は好転していない。1分1秒でも早く、現地に平和が訪れてほしい。