結成16年以上の漫才師が鎬を削る漫才賞レース「THE SECOND」の第2回大会が終わり、19年目の「ガクテンソク」が優勝した。決勝の翌日、舞台で4ステージに上がった2人に最速インタビューを敢行! 昨年の第1回大会では予選の「ノックアウトステージ」で「マシンガンズ」に敗れ、テレビ放送の本選「グランプリファイナル」に出場したマシンガンズが準優勝に輝いたが、その第1回大会をどう振り返るのか。ガクテンソクの奥田修二(42)とよじょう(42)にノンフィクションライターの中村計氏が聞いた。(全3回の第1回。第2回、第3回を読む)
――今大会のクライマックスは、個人的には、ノックアウトステージ「16→8」のGブロック決勝、マシンガンズ対ガクテンソクでした。
奥田:対戦が決まってからは本当に嫌でしたね、1ヶ月間くらい。
――去年の「32→16」でマシンガンズに負けたときの奥田さんの表情が忘れられないんですよね。M-1でも報われず、THE SECONDでも負けるのか、という風に見えて。去年は先攻で、ネタの出来はすごくよかったんですよね。
よじょう:終わった時点で、いい感じでできたな、って。これならいけるやろ、って思いましたね。
奥田:周りのみんなにも、マシンガンズはネタもつくってないらしいから絶対、勝てるって言われてたんです。でも、マシンガンズの漫才が始まって2分半ぐらいして、負けたと思いましたね。台本じゃないところ、アドリブのところで立て続けにウケたんですよ。「今、負けた」って口にしてました。
よじょう:台本部分もボカーンやし、アドリブもボカーンやったから。
奥田:台本のところでウケるしかない僕らは、そうなったら絶対負けなんです。