芸能

《朝ドラ『虎に翼』》山田美保子氏がその魅力を大解剖 男性中心の社会のなかで数々の理不尽に対峙する寅子やよねには“感謝”

NHK連続テレビ小説『虎に翼』の魅力を解説

NHK連続テレビ小説『虎に翼』の魅力を山田美保子さんが解説

 日本初の女性弁護士、判事、裁判所所長を務めた三淵嘉子さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説『虎に翼』。その魅力をコラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。

ヒロイン以外にも私好みのかたたちがこれでもかと出てくる

「こんなにおもろいんだ、朝ドラって」とは、4月28日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演したオズワルド・伊藤俊介サン(34才)のコメント。

「ぼく、朝ドラって1回も見たことなかったんですけど、いままで」と明かし、「さすがにちょっと身内が出てるので」と、「家宝」で実妹の伊藤沙莉サン(30才)がヒロイン・寅子を演じているNHK連続テレビ小説『虎に翼』を初回から見て、以降ハマっているといいます。

 寅ちゃんのリアルお兄さま、いい作品から見始めましたよね? もちろん好みもあるでしょうが、すべての朝ドラが「おもろい」というワケではありませんから。

 私はもともと実在する超キャリアウーマンをモデルにした作品が好きなので、久々に毎回リアタイしているところです。ちなみに、これまでハマった作品は『赤毛のアン』の日本語翻訳者である村岡花子さんの半生を原案とした吉高由里子サン(35才)主演の『花子とアン』(2014年度上半期)。そして、大阪を拠点に活動した実業家で教育者の広岡浅子さんがモデルとなった、波瑠サン(32才)主演の『あさが来た』(2015年度下半期)でした。

 そんな私にとって、日本で初めて女性として弁護士、判事、裁判所所長を務めた三淵嘉子さんを題材としたフィクション『虎に翼』は、スタート前からおおいに期待していた作品でした。

 しかも主演は推しであり、私と誕生日が同じ伊藤サン。さらに、気になる俳優さんたちが多数出演しています。

 いまも時折、最終回の録画を見ている2022年10月期のドラマ『エルピス —希望、あるいは災い—』(カンテレ・フジテレビ系)以来、惚れているという表現がピッタリな岡部たかしサン(51才)。出演作品を追いかけ続けている戸塚純貴サン(31才)。2010年7月期のドラマ『ホタルノヒカリ2』(日本テレビ系)のキャストの皆さんと『踊る!さんま御殿!!』(同)に出てくださったときのすばらしい“仕事ぶり”以降、大好きな高橋努サン(45才)。『全裸監督』(Netflix)で黒木香サン役を好演されてから目が離せない森田望智サン(27才)ら、私好みのかたたちがこれでもかこれでもかと出てくるのもハマっている要因です。

 米津玄師サン(33才)が歌う主題歌『さよーならまたいつか!』は、もう十八番になりつつありますし、タイトルバックで伊藤サンとダンサーの皆さんが踊る振りもすでに完璧で、皆さんにお見せしたいくらい。

(以下、ネタバレあり)

 もちろん、いま、伊藤サン以外でもっとも話題になっているキャストの土居志央梨サン(31才)が演じる「よね」のハッキリした性格や「舐め腐ったやつらを叩きのめす力がほしい」と弁護士を目指すカッコよさには心酔しています。また、「社会的信用を得るため」寅子に選ばれて結婚し、2026年にはNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演が控える仲野太賀サン(31才)からも目が離せません。

 もちろん、老けメイクがどんどんしっくりきている石田ゆり子サン(54才)がやりきった着ぐるみでの劇中劇にも笑わせていただきました。ほかにも、田中真弓サン(69才)をはじめとするレジェンド声優の皆さんによるサプライズ出演などなど、いやもうキャストの皆さんの魅力について書き出したらページがいっぱいになってしまうほどです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
「●」について語った渡邊渚アナ
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン