十枝内容疑者の愛車
逮捕直前に見せていた「奇妙な言動」
取材を進めていくと、今年3月に自宅と会社があった七戸町と隣接する自治体の夜の繁華街に十枝内容疑者が出没していたことが判明。1月に谷名さんを残酷な手法で殺害しており、逮捕直前だった容疑者は、捜査の手が迫っていることに気付いていたのか“最後の晩餐”で普段とは異なる奇妙な言動を見せていた。夜の街関係者が匿名を条件に取材に応じた。
「十枝内さんは、20年以上前、十枝内運輸で働きながら、スナックを経営していたんです。当時の奥さんをママにして。ママは北関東でレディースの総長をしていたような経歴の人で、容疑者自身もオラオラ系で、かなりヤンチャな感じでした。現在は離婚して別の人と一緒だったようですが……。
そんなスナックで、私はかつて働いていました。その後、私は東京に引っ越したのでしばらくやり取りはなかったんですが、最近青森に戻ってきてお店で働き始めました。
3月のある日、偶然私が働いている店に十枝内さんが来たんです。最初、私のことを覚えていなかったんですけど『あの人を覚えてますか』といった共通の話題をしました。当時と変わらず目がギラギラしたオラオラ系でしたね」(女性キャスト)
この女性が会っていた時期はすでに十枝内容疑者は殺人事件を起こした後だ。
「今思うと、おかしいなって思いましたね。私が『お久しぶりですね』と言うと『いや、俺この間も来たんだけど』と凄く怒ってきて。私はそのときにはお店にいなかったので……。些細なことに敏感で神経が張り詰めていた感じでした。ピアスが十字架だったので『クロムハーツですか?』と聞いたら、『そうだよ。無くしていたのが、見つかったんだよね』って凄い嬉しそうに喋っていたのははっきりと覚えています」
怒ったり喜んだりと感情の起伏が激しく、情緒が不安定だったという十枝内容疑者。店の従業員らはこの日の十枝内容疑者らの飲み方に違和感を覚えていた。