海外公演は過去に1度だけ
弾丸日程で訪れたバルセロナだったが、彼らは限られた自由時間を有意義に過ごしたようだ。
「極秘に進められたバルセロナ行きでしたが、佐久間大介さん(31才)はあまりにうれしかったのか、2日連続で久しぶりにオレンジジュースを飲んだことをインスタグラムにアップして、海外にいることを“匂わせ”ていました。また、現地で誕生日を迎えた岩本さんは、メンバーから盛大にお祝いされたようで、思い出に残る旅になったようです」(前出・芸能関係者)
このバルセロナ行きは決してスムーズに決まったわけではなかった。目黒は7月スタートの月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)の撮影が始まり、宮舘涼太(31才)、佐久間は『ラヴィット!』(TBS系)、深澤辰哉(32才)は『ノンストップ!』(フジテレビ系)にレギュラー出演中。ほかのメンバーもテレビにラジオ、映画に舞台と多忙を極める。
「そもそも全員が集まることがスケジュール的に難しいんです。春にユニバーサル・スタジオ・ジャパンで9人がそろって『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)のロケが行われましたが、久しぶりに勢ぞろいしたメンバーは大ハシャギ。特に立ち入り禁止エリアに入らせてもらった阿部亮平さん(30才)と渡辺翔太さん(31才)は仕事を忘れて楽しんでいました(笑い)。
いま彼らにとっては全員が集まること自体が特別なことなのです。国内ならまだ影響は少ないですが、海外ロケとなれば、当然誰かがレギュラー番組やドラマ撮影をキャンセルしなくてはなりません。しかも遠いヨーロッパともなればスケジュール調整は至難の業で、通常ならばほぼ実現不可能な企画だったと言えます」(テレビ局関係者)
スタッフからは背景をCGにするなどの折衷案も出たが、「バルセロナの地で、新しい自分たちを見せたい」というメンバーの決意は揺るがなかった。
「9人の強い直談判に応えて周囲は全力でスケジュールを調整しました。結果、宮舘さんが『ラヴィット!』を欠席するなどの対応が決まり、全員そろってのバルセロナ行きが実現することになったのです」(前出・テレビ局関係者)
彼らが海外にこだわったのには理由がある。実はこれまでSnow Manは海を渡るチャンスに恵まれてこなかった。
「彼らの所属事務所では慣例的に、デビューが近づくグループがハワイロケをすることが多かったのですが、Snow Manには声がかかりませんでした。さらに、2020年に予定されたバンコク、ジャカルタ、シンガポール、台北でのアジアツアーも新型コロナの影響で中止に。メンバーが出演していた『滝沢歌舞伎』で予定されていた海外公演も、座長である滝沢秀明さんの退社で立ち消えになりました。
そもそもSnow Manはデビュー時から『アジア』を目標に掲げ、2020年2月にはタイ・バンコクに遠征し、パフォーマンスを披露。向井康二さん(29才)がタイ語を交えたMCで会場を沸かせました。でも、振り返ってみれば結局、海外公演はこの1回きり。“自分たちは海外とは縁がないんだ”とこぼすメンバーがいたことも確かです」(前出・芸能関係者)
他方で個人では海外行きを経験している。今年1月、目黒とラウールはイタリアのファッションウィークにそろって参加し、岩本は昨年、米ラスベガスに渡って演出を学んだ。
「個人で海外という経験が積めたぶん、“次こそは全員で”という思いが強まったそうです。特にドラマ撮影などで最も多忙な目黒さんは“自分が頑張るので、Snow Manの新章のためにも何とか全員で行かせてほしい”と事務所サイドに強く要望したと聞きます」(前出・テレビ局関係者)
目黒は世界進出に向ける気持ちを『メンズノンノ』(2024年4月号)で次のように語っている。
《デビュー時に予定していたアジアツアーがコロナの影響でできなくなってしまい、世界進出という夢を、まだかなえられていないので。応援してくれる人のためにも、もっともっと頑張らなきゃいけない》