──確かにそうかもしれないですね。イベントでは、ファンの皆さんのことを本当に大切に思っているからこそ、直接伝えなければという誠実さと覚悟が伝わってきました。

会場にファンの皆さんが来てくれて、おれが言いにくそうにしているときに、(声援で)助けてくれたことはすごく大きかった。カミングアウトのイベントは、本当にやってよかったです。周囲は“真司郎が頑張ったから成功した”と言ってくれるんですけど、ファンの皆さんがいっしょにつくりあげてくれたイベントだと思っています。

──イベントの動画やSNSでのコメントを拝見すると、本当に多くのファンの皆さんの応援の声であふれていますよね。

いま応援してくださっているファンの方は、いままで以上に応援してくれていて……。本当に、カミングアウトをしてよかったなって思います。

──ファンの皆さんといまの関係性を築いてこられたのは、2005年にデビューしてから約20年の間、いつも誠実にファンの皆さんと向き合ってきたからこそだと思いました。

AAAのファンは本当に素晴らしいなと、いつも思っています。オープンマインドな方が多いんですよね。ぼくがゲイだと告白して、もちろんなかには受け入れられません……という方もいたけど、多くのファンの方が受け入れてくれた。それは、AAAが男女混合という形のグループだということも、大いにあったんじゃないかな。男女関係なくメンバー同士の仲が良い姿を、ファンのみんなが喜んでくれていたんですよね。

──たしかに、男女混合グループだからこそ、逆に男子メンバーと女子メンバーの間にボーダーがない印象があります。基本的には、ダンスパフォーマンスで男子と女子で振り付けが違うこともないですし、体力的に男女差はあって当然の中でも、3時間近いライブで同じ構成のダンスを踊られていて。歌もデュエットソングではなく混声ですよね。

歌やパフォーマンスがよければ、それでいい。1つのグループの中にカッコいい人とかわいいい人がいて、みんな仲が良さそうなところがいい……という視点で、ファンのみんなは見てくれているんじゃないかな……と。男女混合というほかのグループにはないちょっと変わった形ではあったけれど、それでも応援したい!と思ってくださっている方がすごく多かった。それは男女別のグループを応援する視点とは、ちょっと違っているんじゃないかと思うんです。

──男女混合グループが成功するのは難しいと言われるのは、やはり異性同士が1つのグループにいると、ファンの応援心理を得にくいからだと考えられていますよね。世の中にメンズグループ、ガールズグループは数多くあれど、男女混合グループはマイノリティー。でもファンの皆さんは、AAAというグループに大きな魅力を感じて、ずっと応援してくれているということですものね。

本当になんて良いファンの方たちに恵まれたんだろうって、いつも思っています。

(PART3に続く)

<リリース&公演情報>
最新曲『Upside Down』が配信中。全国4か所全11公演を回るツアー『SHINJIRO ATAE LIVE TOUR & TALK SHOW 2024 – THIS IS WHERE WE BELONG -』が、6月3日~27日まで開催中。

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